【 間取り・・・プランを科学する。】 設計考察 ⑧ 【MoAi in ny】

【MoAi n ny】は帯広で設計した究極の二世帯住宅。
30坪に満たない面積で二世帯を実現した稀有な事例。
再現は考える事も出来ない特別な住宅設計だった。

f:id:N-Tanabe:20190408050915j:plain
夜景外観。薄く長い建築。

f:id:N-Tanabe:20190408050921j:plain
室内は2階のリビング・ダイニングをキッチンから望む。
敷地条件、予算制約から完全分離の二世帯要望から変遷し、
最小規模と思われる建築ながら、伸びやかな空間を設計
する事が出来た。クライアントと一緒に悩み凄し挑戦し、
至る事が出来た住宅。私は、とても気に入っている。

当初はもっと大きな規模を想像されていたクライアントが、
「この規模で十分、もっと大きくする必要を感じない」と、
住まい始めてから訪ねた際に聞いた言葉。流石だ!

f:id:N-Tanabe:20190408020615j:plain
これは一階の模式図版。UTと浴室(BATH)を共有する。

f:id:N-Tanabe:20190408020625j:plain
二階は子世帯の生活空間となる。LOFT構成で擬似的には4層。
建築基準法上は2階建てで30坪未満ではあるけれど、空間の
大きさや広がりは、その面積規模に囚われる事無く大きい。

もちろん、実規模は最小でもあり、様々住まうには工夫頂く
必要はある。長い設計期間、施工期間を通じ想像す過ごされた
クライアントは、今はオーナーとなり、使いこなされている。

設計考察②で示した図版と比較すれば明らかに最小限だろう。
あまりにシンプルに見える、はず。同じ二世帯住宅の図版とは
思えない程に違うだろう。ここに至るまでには、オーナーも
設計者も、創意工夫に取り組み挑戦を果たしている。


とりあえず、今回の考察は週末を利用して一機に書き果たした。
図版を眺めると、一般的な住宅と私の設計した住宅とでは、
一世帯住宅でも二世帯住宅でも、大きな違いの在ることを
科学的に伝えられたのではないかと思う。

もしも、不足で不服なら、遊びに来て下さい。
補足説明を致します。