Compact house 考 その② 先ずはこのあたりから。

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BR(寝室)を部屋ではなくLDKの凹の「アルコーブ」とし、縁側的で土汚れも厭わない「ドマ」のある、一人か二人住の「終の棲家」までを想定する最小限住宅を考察し始める。

これは【Type-010】案、53㎡の16坪規模の住宅建築だ。
この規模なら建設費1200万円程度の仕様が可能だろう思う。

最小限住宅ならば、キッチン、洗濯機を置くUT、浴室やトイレをもっとギリギリに切り詰める事は可能だ。ここでは効率的で機能的、一般住宅より遥かに充実する事を前提としてシミュレーションを試みた。

BRは【Bed alcove】となる。終の棲家は来客は心許せる方のみという前提にもなる。悩んだのは寝具、寝具を収納出来るなら、昼間は大きなソファに成れると考えた。

このプランのLDKにドマを含めると20帖になる。Bed alcoveがあり、UT空間への抜けを考えると、最低でも25帖程度の空間を16坪で達成する。子供部屋や客間を仕切って備える35坪~40坪の平均的な住宅なら、LDKが20帖もあるだろうか?

キッチンはリビング側に作業スペース兼ダイニングテーブルを備えつつ、キッチンは冷蔵庫や洗濯機、洗面台までを約7.1mに納めている。実施設計で十分な検討が出来れば、標準的な住まいでなら「充実」として良い設備に出来ると思う。

先ずは16坪の住いから始めよう。