Compact house 考 その④ 気ままに

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【Type-050】は床面積70㎡(21坪)、建築面積は93㎡(28坪)程。040案でガレージやアトリエを併設してみたけれど、LDKが建物中央に配置してしまい、採光、眺望、換気が悩ましくなったことから、各スペースのレイアウトを変更してみた。シャッターのあるガレージを室内に取り込むのは諦めて外にし、物置を足している。室内は、窓の必要なスペースを外周に配置し、良い水廻り、収納、Bed alcoveを中央に集めコアとしている。21坪、28坪で物置までを一体的にまとめた計画になっている。敷地を想定していないので、仮に周囲が広ければこれでも良いけれど、もしも街中なら、多くの窓は隣近所に向いてしまうので気難しい。プランは回遊型、中央のコアを介して連続するものの視線は防いでいる。

アトリエの独立性が高まると、ここに人を招く事が出来そうだ。その際の問題はトイレの位置だろうか。リビングを通さずに動線を考えるとこの位置になるけれど・・・


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【Type-060】76㎡(23坪)のコートハウスを考えてみた。敷地を想定していないものの外は恵まれた景観があるとしたのでは非現実的、何処ででも考えられるならと外部を取り込んで計画出来る「コートハウス」は一度は考えてみたい。アトリエの独立性を高めるように考え始めていたので、この案では住宅側とアトリエ側の2か所に玄関を設けてみた。この規模の建築でコの字プランにするには、通路部分に余計な面積を割かれるので難しい。Type-010に同程度のアトリエと廊下を加えた具合になってしまった。

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【Type-070】66㎡(20坪)、外物置を加えると70㎡(21坪)程の計画案。L字プランとする事で面積効率は良くなったと思う。水廻りや収納の拡充を図るとベッドをアルコーブに納めるのが難しくなり、ソファ変わりに使うべきリビングに置いてみた。寝具収納を設けておけば、これでも住まえるのではないかと思う。

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【Type-071】71㎡(22坪)のこれは070案の北側、水廻りと収納部分の奥行きを長くし充実させてみた。この規模なら、余裕を持ってレイアウトが可能だ。その分建築規模は大きくなるものの、生活空間と生活を支える空間のバランスはいつも悩むところ。エントランスはコートを通り抜けてL字の角部分に設けている。

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Type-060、Type-070系統の断面はこのように考えた。フラットルーフの平屋だ。天井高さは2900mm程度を想定。Type-071程度の規模になると、傾斜屋根を用いればLOFTを設ける事も可能そうだ。


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【Type-081】80㎡(24坪)、かなり大きな平屋になった。居住空間は一スパン増やす事で室内にゆとりが生まれた。LDKは25帖となり実際、広い家だ。ベッドはアルコーブに納め、浴室、洗濯機等のUT、キッチン等の水廻りは充実、アトリエまで併設する。このアトリエ規模なら子供部屋とする事も出来る。又は、アトリエが不要な場合はこれを寝室にする事も考えられるかな。
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このプランでの断面を想定してみた。