【 2020.04.24 】

私の設計は気持ちで行っているのだと実感する。ただ、その仕事の8割は技術で行ってもいる。法規や構造、電気、機械設備の真に技術的な設計、効率性や合理性、コストを踏まえると、それだけで100%の設計業務を行えるけれど、「楽しさ」が欠ける。「楽しさ」は技術では補えず、今は気持ちを込める事でしか得られない。そういう設計を志して今に至る。ともすれば言い訳は幾つでもどのようにでも用意できるので、技術的なという事を「根拠」に終える事は出来るけれど、それは退屈だ。住まう、使う、と言う建築を考えるなら「楽しさ」を欠いては勿体ない。折角の創造の機会は大変に貴重、最大限に活かしたい。2割の余地を最低でも残し、技術的に詰めた内容を一転させる瞬間は、果てしなく先にあるのだけれど、諦めずに取り組みたい。