今年最後のドライブかな。

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ローソク岩らしい。何とか頑張って捉えた漁船、岸辺のウニ?漁かもしれない。ダッシュ島のような光景だった。訪ねたのは少し前の雪降る前の事、日本海を目指した。既に冬景色、まだ暖かいのに風は強く、何より、景色が夏とは様変わりしていた。

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神威岬まで、結局は足を伸ばした。混み合うのは嫌なので超早朝の事、快適なドライブだった。ただ、この先の道は工事のため通行止め、風は殊更強く、通行可能でも躊躇いそうな程だった上に雨も降っていた。マリンブルーの鮮烈な夏とは違い、この2枚の写真を眺めるのにBGMを流すなら、演歌だろうと疑えない。

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余市まで、と思い発ったのだけれど結局、足を伸ばして突端まで行った上に、古平町から山間を南下してみた。積丹半島の南側は本当に風が強く、何もなく、落ち着く場所もなし。止まった駐車スペースの先からトンネルを潜り、日本海へ。

この”穴”は、面白い。あと一手でも手を加えられれば「特別」な場所に出来る。所要のための装置としても、実に惜しい。

f:id:N-Tanabe:20201116022940j:plainその穴を潜り出会う日本海、迫る岩山。ブラタモリなら、あれこれ解説してくれるに違いない。堆積し強烈な圧力で押し固められた地層が隆起し、それがへし折られてる威力だったのだろう。それが盛り上がり山となり、時に浸食されてローソクとなり。

大学を過ごした室蘭では、陸と海の際は良く訪ねた。恵まれた港の内海は訪ねられる場所は少なく、必然的に太平洋に面した絶壁をしばし眺めた。時々、圧倒的な存在感の岩山は、見ておくのはとても大切な事に思えた。層を眺めるだけで何があったのか、容易に様々な想像を許してくれる。

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当初の目的地の余市に着いたのは朝7時前だった。その港の街灯をふと眺めると、カモメだな。カモメが4羽にカラス1羽。寒そうな場所だけれど、いち早く朝日を浴びられる特等席なのかもしれない。

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湾をながめると出会った『唯我独尊』?
少なくともそういう立像に出会った時に近い感慨を得たので。
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今年は、何処かへ行くにもこんな調子だった。何事も無いのなら温泉を選んで楽しみ訪ね、過ごしただろうに。