2022 春の縄文探検。その①

少し前の事、縄文探検を企画し実行をした。

『縄文探検』とは称しているものの、集うのは設計仲間なので柔軟に計画をする。縄文とは? 1万5千年前からの場所を知る!という意味で使う。当然ながら建築を含め、縄文時代の何かしら、時は更に古い旧石器時代や新しい続縄文以降も含め、見識を実地で確かめる探検だ。

最後に企画したのは2年前、この時は十勝沖の海岸でトーチカを視察した。これは大変に貴重な機会だった。案合をお願いした方が素晴らしかったですし。十勝は内陸地にも関わらず2万年以上前から人の住む場所で、北海道では比較的古い遺跡が見つかってもいた。もちろん、続縄文や擦文、アイヌ期までの遺跡も多い。帯広を含む一帯は元気な場所で、優れた建築も少なくない。もちろん、私の設計したお寺も視察に加えて探検をした。



2022春は、残念ながら未だ車に乗り合わせて遠方へとはままならず、思い切って近場を選んだ。今時期でもなければ肯定できないかな?けれど実は、見所の多い選定が出来た。参加者は7名、こんな近場?日がな休日?的な・・・ではあるものの充実した探検に出来たと思う。

現地集合!
・記念塔
・北海道博物館
・開拓の村
・江別埋蔵文化財センター
・花見

本当は温泉を加えていたのだけれど、花見を考えると冷えそうなのでパスする。見事に野幌森林公園の一部で収まる、歩ける範囲ですらあった。博物館は、素通りすれば30分で出て来られるのだけれど、間違えば3時間でも居られる。集った7名は当然ながら、蜘蛛の子を散らす有様だったので、一人一人の覚えた興味に時間を割けば3時間は余裕だったと思う。開拓の村で散らかれば、もう想像も出来ない。

気付けば?すっかりガイド役に徹して迷子になる人が無いように忙しかった。自分自身が楽しむ時間が乏しかったなーと、これはとても悩ましい。但し、訪ねた場所は全てが私にとって「ホーム」であったと思う。適切に対象を知らせ解説する。響くのかどうかを第3者目線で確かめて頂けるとお思えば、有意義でもあった。