【 百年記念塔 Digital Reconstruction 】その2 会場風景

展示は3部、6つコーナーで構成しています。


この展示で叶ったのは貴重な設計時の資料を展示出来た事。塔設計者の井口さんの発想時のスケッチ、計画図、実施図面一式を揃えています。スケッチに記された双曲線の公式がデザインの発端、これが具現し今見る事が出来るのは素晴らしい。

3Dモデリングはこの実施図面から解析し起こしています。標準的な「建築」とは違い床壁天井を通芯を基準にして記せるものではないので、図面をトレースすればCAD化出来るわけではない。


モデリング時の考察や解説、図案の展示と、その3Dモデルデータから出力した模型を一同にしています。

今回はA1サイズのパネルを10枚製作したのですが、その量は卒業設計以来だろうか。加えて会場を作るのは実は初めての事。イベント等で自分のブースを作る事はあってもギャラリーを使ったのは初めてなので随分面白い経験となった。この機会では模型や実際の図面も用意が出来たので、壁にパネルを掲げて照明するのではなく、立体的に映えるよう考えるので、一つの舞台装置を作るよう取り組んでいる。やや難しく見える展示もあるけれど、比較的誰でも楽しんで頂ける展示に出来たのではと思う。

実体験が出来る場は、やはり楽しくなければ。


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