百年記念塔チカホ展計画⑤ 監理

追加のパネルは前日に製作する。設営は5人、計画図は事前に配布する。計画③で意図した空間創作、設営とは工事、私は設計における『監理』を行う。

■設営手順
①展示パネルを「ハの字」に設置する。
②模型台を配置し、模型を設置する。
③(模型の)背景パネルの設置高さを決める。
④プロジェクタースクリーン位置を決定。
⑤展示タイトル位置を決定。
⑥模型照明テスト。
⑦パネル類の展示設営。

チカホ通路の柱位置が不確定な事、どこに模型を置けば最も映えるか?これは現地でしか確かめられない。その模型に合わせて背景パネルやスクリーン類の位置を決める。設置における最重要ポイントは照明、計画では模型に8灯を四方から当てている。実際には、記憶では14灯と思っていたけれど、12灯だろうか、を当てる事とした。

薄暗いチカホでは、ハの字に開いた展示パネルの端を照らせば凸空間が出来た。新設パネルではカラフルなポスターを、模型側には4枚組のパネルが少ない照明で輝いてくれた。後は模型をどれだけ輝かせられるか?に掛かる。展示風景は先にしるした通り。


費用と時間に余裕があれば手は様々、限られた中では最大限の効果を得たはず。ともっかく、背景パネルとの組み合わせはギャラリー展で実証済み。模型は輝いた。


12灯程の照明を四方から浴びてる塔は、チカホで一際誇らしく輝き、行き交う多くの人の人の目に留まる。立ち寄らずともスマホで撮られる方多数。

床に落ちた影を見れば、幾重にも重なる影。彫刻を照明するなら限る。記念塔はそのデザイン、模型の質感を含め、四方から当てるのが正解だと見抜き「監理」実践する。

塔は卑怯な程にカッコ良い存在だ。人が使う事を前提にすれば、こうまでスレンダーには造れない。ただ聳える事が目的という稀な存在。