紅葉を図案化する。


先日は中島公園で見つけた赤い葉、これは紅葉に違いない。
光合成する葉は緑だと思うのだけれど、色素は関係ないの
かもしれない。しかも、この形状。素晴らしく美しい。

他の懸命に葉を広げる木々に対して、この余裕のデザイン。
美を求めたかの様なのだけれど、本当なのか?検証を
してみようと考えた。先ずは面積比を出してみたい。



綺麗に撮れた一枚を下図用に加工する。


幾つか補助線を引いてみる。図解すれば、デザインの
基本形は見えてきそうだ。
正しく「紅葉」の葉を考えるなら、何枚もの葉を集め、
平均値を求める必要があるものの、先ずはこの一枚で。


補助線を取り出すとこの具合。


次に5つつに分かれた葉先の図解を試みる。


大小4種の葉先を先ずは図案化してみた。
形状は同じ、長さに応じた相似形とした。


葉全体の補助線に4種7枚の葉先を配置する。


貼り合わせ加工する。


紅葉の葉だ。


別れた葉先は中央に膨らみを持たせている。使った写真の
紅葉の葉はもう少しスレンダーなのだけれど、先ずはコレ。


同じ面積で丸にすると、このサイズになる。


効率優先なら丸の方が良さそう。
紅葉の葉は一回り大きく見える。

同じ面積なので光合成をする能力は等しい。
紅葉の選択はデザインに特化したものなのか、
この形状にする理由が何処かにあるはずだ。
これを解き明かす事ができればなー。


後に実験もしてみたかったので、勢いある内に
葉先のギザギザも再現を試みた。


空力デザインの最前線にあるF1マシンの細部を眺めると、ギザギザがあったりする。それが風か空気を切り離したり巻き込みを防いで至りしているらしい。光合成の能力だけを考えると面積確保は大切になる。効率的に光合成をするには、風に揺れにくい安定して面を広げる工夫が隠されている気がしている。隙間の大きなデザインは奥にある葉にも光を届ける工夫かもしれないので、一枚の葉だけではなく全体で完結するデザインを探した結果に違いない。

これを切り抜いて扇風機の前に置いた時にどうなびくのか?検証してみたいと思うのだけれど、それは、時間の余裕とやる気、興味や好奇心、探求心と冷静さ等々が十分になった時に挑戦したい・・・何時になるかは分からないけれど。

日曜美術館の現代の超絶技巧に出演されていた織田さんの植物の取り組みが興味深かった。規則性を見つけ出し、そのルールに沿ってデザインしたものが「自然」にみえるのか?急いで勘違いをしないよう地道に探求すれば、何かを感じる事が出来、何かしら再現が出来るかもしれないと思う。


■紅葉デザイン探求・・・関連記事は以下に。
紅葉デザインの追加実験
様々な紅葉・・・実践編
紅葉のデザイン解析
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