『m101銀河』の超新星爆発

M101銀河超新星爆発が観測されたという。

太陽系があるのは天の川銀河であり、お隣にあるのが250万年先にあるアンドロメダ銀河』。これらは一つの銀河群(50~60の銀河の集団)に属している。近隣の銀河群である『M101銀河群』『M101銀河』があるらしい。その距離約2200万光年。光の速度で2200万年を要する距離。

宇宙感覚では、お隣さんはアンドロメダさんで、M101さんは隣町。という雰囲気なのだろう。

アルプス・ヒマラヤの造山活動が起き、人類に繋がる「ヒト科」が分岐を始めた頃が今から2000万年以上前の事、その頃に隣町で起きた超新星爆発が今、地球で観測されている。

恒星は高温高圧の内部で核融合が起きている。太陽は水素かヘリウムの軽い元素を融合させ、燃やし尽くすと最後は炭素になる。太陽の8倍以上大きな恒星はになるのだけれど、最後はその重量に耐えきれずに爆縮し大爆発を起こすらしい。これが超新星爆発。詳しくは、ネットで調べるしかしてほしい。何度読んでも覚えきれない。

『鉄』はどこで作られるか?太陽の8倍以上大きな恒星の成れの果てと言える。建築でも使う鉄は実は、太陽系が出来る前にこの近辺に存在した大きな恒星が幾つか爆縮した際に出来たもので、それらが太陽系生成の材料になっている。超新星爆発は壮大なエネルギーを放散する天体現象で、この時に更に重い元素が生み出されているらしい。例えば金はその結果生み出されると聞く。

超新星爆発なんて遠い世界のお話に聞こえるのだけれど、実はそのお陰で今の私たちの生活が成り立っている。太陽しかなければ炭素ましでしか手に出来ない。炭素?カッコ良く言えばダイヤモンドだけれど、要は唯の「炭」だ。



知人に頂いた天体観測の資料。中央の四角形はカメラで300mmのレンズを構えた時のおおよその範囲で、その中央にM101銀河が在る。北斗七星おおぐま座の尻尾の二つの星と三角形になる点にM101銀河があるらしい。

画面下にあるのがこぐま座、尻尾の先に輝くのがポールスター北極星となるポラリスで天空の真北となる。カシオペアまでが眺められる夜空なら、M101銀河を探す事は出来そうな気がする。非常に暗い空なら、双眼鏡を構えると淡い光点が見えるらしい。カメラで狙えるのか?きっと難しい。明るい星のすぐ横ならまだしも、天空の暗がりに場所を探すのは、やはり間違いなく天体観測の領域だ。手あたり次第に写して、何か微かに写るのか?一度は経験して損はないかもしれない。

たまに宇宙スケールを実感する機会、今回は隣町の銀河の観測、晴れの夜を狙いたいのだけれど、月が大きい。こぐま座が見えるだけの空・・・ちょっと遠い。