2020 タイ旅日記 ⑬ 『ワット チェンマン』

巨大な仏塔のあるワットチェディルアン、金色の仏塔のあるワットプラシンとチェンマイ観光の大物の後は、呑気に自転車で行けるとところまで行こうと散策気分になっていたと思う。暑かったし。城壁内の旧市街の外れにある『ワット チェンマン』もそう遠くはなかった。

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広い境内、低く整い木々も多く木陰のある風景に救われる。その敷地の中央には古い仏塔が建つ。状態は良く、或いは補修が適切なのかもしれない。この仏塔は頂部の屋根部分が金色に輝いていた。下段にはたくさんの象が居る。

 

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ひょっとすると、入口前に居るこれは蛇なのかもしれない。顔は龍という具合だけれど。

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幾つかある本堂の一つ、印象の良い堂内だった。赤地に金装飾はお寺のインテリアの基本らしい。金使用を前提とするとこの赤色が最も高貴に感じられるのかもしれない。陽の低い日本でならもう少しくすんだ色合いになるのだと思う。陽の強い世界ではここまで施しても嫌みがない。・・・厚さ対策は空調とはならない。気密ではなく通風で涼を得る環境では「扇風機」が活躍する。このお寺の床置きの扇風機は色が羽まで揃えられていた。

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室内に居ても南国を思わせる。窓は小さく採光は最小にしても防ぎ切れない強い日差しが床の大理石に反射して木天井を浮かび上がらせる。赤地に金の図案がとても綺麗に見える。

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内陣横の窓、背後のバルコニーへの一枚。窓近辺床に落ちる陽射し、お昼頃だとしても陽の高さは強烈だ。

f:id:N-Tanabe:20200213222352j:plain内陣の後ろのバルコニーからは象の居る仏塔が拝める。手前には様々なお釈迦様が。手前は蛇を背後にした構図、このデザインもあちこちで見かけた。キングギドラを背負うかのようで勇ましい。

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タイらしい特徴的な破風、幾重にも重なる屋根、けれど建物は案外にすっきりとモダンだ。