2020 タイ

タイの旅、2020年を改めて ⑨ 質感

『ワットプラシン』 の金色は驚きだったな。白昼の下に金を曝すなど考えた事が無かった。しかもそれが日本では見る事の出来ない高い陽射しの下で。眩しかった。カメラが何にピントを合わせるべきか悩むくらいに輝いていた。有難く嬉しく喜んでしまう。 寺院…

タイの旅、2020年を改めて ⑧ タイルとモザイク

阿弥陀様の描かれたタイルは、気付けば驚いた。訪ねたのは『ワット ラーチャボピット』、ここは高価で手の込んだお寺だった。3大寺院ではないけれど完成度の高さは素晴らしく見所多い建築だったと思う。 その阿弥陀様と花柄のタイルが巨大な壁面一面を埋め尽…

タイの旅、2020年を改めて ⑦ 開口部と陽射し

開口部、日本では障子戸が用いられた。北海道ではどうなのだろう?障子は和紙を用い、降り注ぐ日差しを濃して室内に柔らかい光を導く。谷崎潤一郎の陰影礼賛の世界になる。タイに陰影礼賛があれば、なんと記されているのだろう?興味を覚える。私の見た開口…

タイの旅、2020年を改めて ⑥ 昼間の、強い影。

南方地域らしい室内風景ではないかと思う。熱い陽射しが室内に強い影を作り出す光景は印象的だ。暑い地域では、窓は設けないのだと思う。窓が在れば陽射しが熱を室内に招いてします。窓の目的には「採光」「換気」「眺望」がある。自分が設計する際は室内環…

タイの旅、2020年を改めて ⑤ 日本では無いと実感した光、灯り。

チェンマイを訪ねたその夜に訪ねた近所のお寺、その境内には目的不明な場所があった。寺院の奥には人の生活があるようで、それは大きな池で隔てられていた。中央に設けられているのは浮橋らしく、バナナの木の葉の様なものが敷き詰められフカフカの道になっ…

タイの旅、2020年を改めて ④ 屋台はイイ。

ここは中心市街地に設けられた屋台スペース、観光客向けの施設かな。値段は高めであった。市場と言うのか、これは都市のあちこちに在る様で、地域毎に個性が違ってくる。地元の方の行く所は、少し怖い気はする。有名な所はどこも観光客を相手にするのだろう…

タイの旅、2020年を改めて ③ 観光地の真っ只中

2日目は朝からメインの観光地にして強烈な建築群を巡る。昼はワット・アルンを望んで。昨晩は②で示した業者か猫しかいない暗い街も昼間は賑やかだった。性分につき、食べ物を写す習慣がない。食べ終えた後に、撮っておけば良かったと思う。 訪ねたお店は繁盛…

タイの旅、2020年を改めて ② バンコク

バンコクと言うのは人口1600万人を超える大都会で何でもある街だった。目抜き通りには巨大な商業施設がひしめき、有名ブランドが立ち並ぶ。これは高架鉄道BTS駅。街の中央に無理やり高架を築き作られていた。ただ、今一つアクセスが宜しく無いのか、タク…

タイの旅、2020年を改めて ①

実はアジアは正確には二度目になる。初めての欧州への旅の帰路は南回りだった。ある経由地で遅延があり成田空港閉鎖に間に合わぬ事態となり、中国は上海だったろうかで一泊をする。出歩けなかったし、既に夜だったし、泊っただけ・・・初めて?のアジア旅行…

2020 タイ旅日記 ㉑ 好きな写真を。

好きな写真を集めてみた。 『ワット ジェットリン』の奥の池、竹の床の怖い橋、その夕景は特に印象に強い。これを観るために来たのかと思わせてくれた。出合えていなかったなら無駄な旅だったと思ったかもしれない。 消灯!という位に夕方は僅か。北海道で知…

2020 タイ旅日記 ⑳ 本堂。

北海道のみならず日本でお寺の本堂を眺めるなら、宗派の別はあるにせよ、ある程度厳格に秩序がある。先に取り組んだ音更のお寺の様に今日的な解釈は可能であると思うけれど、それは既成概念を壊すのが目的ではなく、既存の姿を周到し、その先を目指し発展的…

2020 タイ旅日記 ⑲ まとめ

一気に記してきたタイの旅日記、慎重に読み返しもせずに写真を数多く貼り、記してしまった。余程に面白かったのだと思う。初めて訪ねる場所への興味は設計にて初めて敷地を見るに等しく、興味は尽きない。ただ観光を、というのではなく何とか「理解」してみ…

2020 タイ旅日記 ⑱ 『ワット スワンドーク』

『ワット スワンドーク』はこの日最後に訪ねたお寺。 白い仏塔がたくさん並ぶ綺麗な光景は印象的。墓地になるのかもしれない。眺めると霊園はチェンマイ周辺に多くあるのだけれど、日本的な墓地とは違うようにも見える。こういう塔に合葬するのが主流なのか…

2020 タイ旅日記 ⑰ 『ワット チェットヨート』その2

『ワット チェットヨート』は規模も内容も他とは違い興味を覚えたので二つに渡り案内をする。旧市街の大きなお寺は観光地的であり、数多くのお寺は地域に根差す一般的な寺院、ここは寺町の様相で他とは違う規模に見える。観光客も少なくはないだろうけれど足…

2020 タイ旅日記 ⑯ 『ワット チェットヨート』その1

チェンマイで特に楽しみにしていたのはここ『ワット チェットヨート』だ。廃墟にロマンを覚える自分には見ておかなければならない場所と思えていた。ここに来るには徒歩では厳しく、よって自転車を借りる。えらく忙しい幹線道路を渡らなければならず困惑した…

2020 タイ旅日記 ⑮ 『ワット ロークモーリー』

『ワット ロークモーリー』は訪ねてみようと思っていた、旧市街城外の寺院。古くからあるだろう重厚さと田舎らしさに興味を覚えた。堀の外は実際、長閑な風景もある。郊外には大きなマンションの様な集合住宅もあるのだけれど、入り組み丘陵の山坂もあり、暇…

2020 タイ旅日記 ⑭ 『ワット チェンユーン』

城壁内なら歩いても行けるだろうと思っていたチェンマイ、郊外に出るためには最低でも自転車が必要だ・・・と言う事で堀の外へ出る。『ワット チェンユーン』は近くであったので寄ってみた寺院。堀の周囲は交通量の多い道、歩道は僅かで自転車移動は実は怖い…

2020 タイ旅日記 ⑬ 『ワット チェンマン』

巨大な仏塔のあるワットチェディルアン、金色の仏塔のあるワットプラシンとチェンマイ観光の大物の後は、呑気に自転車で行けるとところまで行こうと散策気分になっていたと思う。暑かったし。城壁内の旧市街の外れにある『ワット チェンマン』もそう遠くはな…

2020 タイ旅日記 ⑫

これはチェンマイ警察署、の前にある仏殿?日本でなら神棚を設けるように建物の一角にスペースを設けているのにしばしば気が付いた。案外綺麗にされていて気配りされてもいる。ここは像がたくさんいた。仏教なのか神様なのか、像だった。手を合わせるのだろ…

2020 タイ旅日記 ⑪ 『ワットプラシン』

『ワットプラシン』はチェンマイにおいて由緒正しいお寺らしい。 もうこれに魅入られて、何かを判断したり考えたり出来なくなった気がする。暑かったし。何だろう?これ。金の像が居た。モザイクではなく金の巨大な面が白昼に強い陽射しに晒されキンキラキン…

2020 タイ旅日記 ⑩ 『ワット チェディルアン』

『ワット チェディルアン』、これは是非観てみたいと思っていた寺院。1400年頃に建築され1500年半ばの地震で頂部が崩落したらしい。今は複数のお寺を一つとしてチェディルワンと呼ぶ(wiki調べ)。 ここまで巨大な仏塔は初めて見るもの、その迫力は壮大。古代…

2020 タイ旅日記 ⑨ 『ワット チャーンテーム』

チェンマイ終日自由のこの日は暑かった。昼間は出歩くべきではなかったな。南北約1.5km角の城壁に囲まれた旧市街を主とする古都チェンマイをどう歩くは地図を作っていたのであれこれ考えていた。お寺を巡りながら街並みを眺めて見よう。この日はレンタル自…

2020 タイ旅日記 ⑧ 『ワット ジェットリン』

夕暮れ前にチェンマイのホテルに着く。夕食前に時間があったので散歩をした。チェンマイも事前に下調べはしていたので、先ずはそれを確かめ距離感を知るにも良いかと出かけたのはホテルから歩いて5分ほどにある寺院『ワット ジェットリン』。首都の煌びやか…

2020 タイ旅日記 ⑦ チェンマイへ。

と言う事で二日目昼間はバンコク旧市街を観光した後に夕方にタイは北にある都市、チェンマイへ飛ぶ。 ホテルのバルコニーからの眺め。なんだこれ?リゾート?直前までコンサドーレ札幌が合宿をしていたらしいチェンマイ。 屋台は盛況、楽しいし、 市場はどこ…

2020 タイ旅日記 ⑤ 『 ワット アルン 』 

暁の寺、『ワット アルン』を望む。 ・・・昼飯を頂きながら眺めました。チャオプラヤー川の対岸から眺めるのが綺麗な寺院、その塔の見事さが映える。ビールも美味しいし。実は前夜、ライトアップされた寺院を見たくて、飲んで食べた夜に一人で訪ねていた。…

2020 タイ旅日記 ④ 『 ワット ポー 』 

隣接してある次のお寺は『ワット ポー』。ここも巨大な境内があり沢山の建築から成るお寺だ。荘厳に違いないのだけれど、プラケオを見た後では見るポイントも違ってきそうだ。 ちなみに、所々にある中国風の彫刻は、貿易の際にタイから出た船の帰りの積荷で…

2020 タイ旅日記 ③ 『 ワット プラケオ 』

タイの生い立ちを理解するのは難しそうだ。紀元前のシルクロードの時代から文明はあった様子だし、「タイらしさ」はあるのだろうか?あるのだろうな。色々な民族、文化や風習があるのだろうし、少し遡れば国境線も様々だったに違いない。日本の、中でも北海…

2020 タイ旅日記 ②

着いたのは夜、タイ・ビールは美味しかったです。 トゥクトゥク?乗車。2st 250ccくらいだろうか、結構な速度で飛ばす。観光のと思われつつも都合は良いらしい。バンコクの公共交通機関は鉄道、高架のモノレールと地下鉄がある。がしかし、巨大な都市に対し…

2020 タイ旅日記 ① 

三島由紀夫の書いた「暁の寺」があるらしいと知り、しかし本を用意する時間はなく、手元にある三島の本から旅の友を選ぼうと・・・寺?「金閣寺」を取り出し机の上に置く。今回は写真を撮ろうとフルサイズ機を覚悟する。レンズをもう一本携帯するか・・・三…

旅に出る。明日から・・・今日か。タイへ。そもそもは、昨年竣工したお寺の住職と佛具店の方とであったのだけれど、住職は檀家様に不幸があり急遽取り止めとなった。住職とは長い月日を労を共にした。興味深かったのは、見た事のない建築を求め、近しいと思…