2020 タイ旅日記 ⑩ 『ワット チェディルアン』

ワット チェディルアン』、これは是非観てみたいと思っていた寺院。1400年頃に建築され1500年半ばの地震で頂部が崩落したらしい。今は複数のお寺を一つとしてチェディルワンと呼ぶ(wiki調べ)。

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ここまで巨大な仏塔は初めて見るもの、その迫力は壮大。古代なら石で積んだのだと思う。レンガ造は年代の近さを思わせる。故に崩落したまま今に在る事でどこか儚さが漂う。嘗ての栄華の名残だろうか、実にロマンチックでもある。ロマン派の画家フリードリッヒの描く壊れた教会堂を思い出した。

特別に室内があるわけではなさそう。洞は頂部の東西南北にありお釈迦様?が納まる。これは小さな仏塔も同じ。人の居る場所ではない故に室内は不要。積んだレンガの表面を漆喰で塗り当時は様々に化粧されていたに違いない。

ちなみに超広角レンズを持って行ったので、ここぞとばかりに全景を写しているけれど、スマホで全体を撮るのは難しいと思う。それほど巨大な建造物です。

 

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こちらは南面。階段両側には龍?が居て、中壇にはどうやら像が居る。像は半身、多くは既に朽ちて失われている。

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西面。何と言うか最早、ピラミッドとして紹介したいくらいだ。

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象さんだ。古い時代はインドの影響が強かったのだろうか。タイの像かもしれないが。

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本堂は別にある。やはり金で飾られている。破風に取り付く角はそこまで過剰ではない。ここは遺跡的仏塔もあり観光客も多い。

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正面入り口にはやはり階段があり、龍が居る。しっぽが絡まりエントランスとなる。巨大な建築に大きな龍、導かれる入口は案外小さく引き込まれる。

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その内側には豪華な本堂空間が広がる。正面壁両側の仏像レリーフは女性に見える。仏教とは聞いても、自分の見聞きし知るものとは随分違う。