現在進行中の計画案で。

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実直なプランで先ず提案をし方針を模索する。その最中、週末を使ってヴォリューム・モデルに細部を与えてスケール感まで検証をした。全長は30mを超える建築、どこまで切り詰め人と寄り添える建築を創れるのかまで、検討が進む。


今は計画初段階から3Dモデルを使う。所詮はPCの中での検証に過ぎないけれど、この段階で怪しいアイディアは模型では問題点しか露見しない。当然、具現すれば二度と訪ねたくはない建築に貶めてしまうだろう。そうしないために取り組む。ここまで仕事量を投じても、これが使われる保証はない。ただ、私が懸命ならこのスケール感で取り組めるのだと実感が出来た事は、今後の設計において非常に有意義だ。


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少しだけ建物全景が見える角度での一枚。


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末の二枚は遠く離れた場所から全景を撮ったもの、現実には見る事が出来ないだろう全体像になる。

この建築規模の半分以下が今は多勢の普及規模の住宅になるけれど、スケール感はこの倍はあるだろう。人が小さくしか見えない現実とはつまり、建築がハリボテの様な景観になってしまう。大きい事は立派な事だ!と言い切れれば救われるけれど、対価が人を阻害する大きさなら、人と写る建築が人を阻害してしまう。この現実こそ救いようがない。

傾斜地、歪な敷地、住宅にしては巨大な建築・・・考え始めから「問」は難題。可能性を知れば、頑張れる。

イムリーに計画から記す事は稀だったので、やや読み辛い【PW Residence】プロジェクトは落ち着いたら整理したい。