インテリアの検討

つらつらーと出来たパースを貼ろう。モデルは未完、窓も壁も不足、モデル再限度は50%に満たない。ではあるけれど雰囲気は理解出来るので、この段階で状況を確認し、方向性を正して置けば、より正解に近づけるハズだ。

①現状を素っ気なく眺める。

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現わしの「木」は濃く塗装する。

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木を明るめに。
・・・大きな空間だなー

②家具でスケール感を。

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これも木は濃色、明色の2パターンを。ここに至る出入口に厚い板材を使い「ゲート」を設け、奥の個室へ導く出入口にまで拡張し、パブリック・スペースとプライベート・スペースの区分までを計る。この仕組みを更に拡張すれば、ヒューマンスケールを逸脱しそうな空間にスケール感を導けるのではと思う。建具と一体的なデザインに出来れば・・・コストは嵩むだろうな。

③天井に木を張る。

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これも色は濃い色と明るい色の2パターンで眺める。どちらを選ぶのかはクライアントと相談になるだろう。シックに行くなら濃い色は捨て難い。

④勾配天井の低い側に設えを。

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建具延長の家具をインテリでスケール感を作る仕組みにすると、偏りが出そうなので勾配の低い天井に設えを設け調整を試みる。天井と壁の交差部分が少し痛い感じがあったので軽減する事も目的になる。
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北欧のインテリアみたい。白木系で整えるのも捨て難い。梁は大断面、色を濃くすれば存在感も強い。白木でなら、どんな家具も似合いそうだ。

⑤装飾を。

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勾配天井、高い方の天井高はとても高い。その空間が広がり過ぎると、人の居る場所とは関係のない無駄に見えかねない。同質の木でバランスをと考え、思い切って装飾を施す。あれこれ作り込んで天井に木を張れば重くなりそうだ。

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明るい色でなら木を使っても軽さを保てそうに見える。ここまで設え木の存在を強調すると重厚でクラシカルなイメージがしそう。このパースの具合なら印象は異なるに違いない。まぁ、少し遣り過ぎな感は否めないが。

大きな空間には当然、広い壁や天井がある。大きな面の歪みは免れないので分割できるデザインが可能ならとも思う。インテリアのスケール感を担ったり間接照明を組み込む余地に出来るなら。コストを掛けて違う素材で設えるならとも思うけれど大きな建築では少々では済まず大事になるので悩みどころ。


素っ気なく素の空間に雰囲気ある家具を置くのは良い。建築を強調し重厚感をという選択肢もある。現状の隙や唐突な部分を気配なく覆い自然にスケール感を演じ、間接照明等の余地も併設して残せるなら、それも一案。

とう事で、即興であれこれ試みてみた。どれかに可能性があるのか、別のアイディアはないか、検証は続くだろう。