出会い、立ち話し。

災害かな?という勢いで降り続けた雪、少し前に排雪は御破算となり、再び二車線道路が一車線となっている。

降ってるなー、窓の外を見たくないなーと思っていたものの、このままでは外に出られなくなる?という恐怖が勝り、昨晩は11時頃に一先ずの除雪を始めた。軽い雪で助かったものの量が多く捨てる場所に困る。

除雪をしていると、遠くから子供声が響いた。昨今は土曜の夜でも地下鉄からの人の波がまるでない。既に深夜かな?というくらいの静けさの中、楽しそうに響き渡る笑い声。時間を考えると子供を連れ歩くのは非常識に思えたのだけれど、その声が徐々に近づいてきた。

スマホで子供を撮りつつ、静かな街並みを散歩する父と二人の子供。外国人であった。どこから来たの?と聞けばスリランカからだそうで、近くのホテルに泊まっていて、コンビニまで来たらしい。目のクリっとした可愛らしい子供達は日本語が堪能で、やや少し立ち話をして過ごした。


今日は昼間、雪が止んだので二度目の除雪をする。人が歩くと歩道には雪が固く踏み締まり山の様になる。何とかそこまで剥がし車が出られるよう除雪をしていると、2本の傘をストックの様に使い、まるで登山でもするかのように歩かれるご婦人が通りかかる。一言声を掛けると、そこから少々の立ち話。関西から来られたという80歳という女性、人生最後に北海道を見たくてねーと。50年ぶりの北海道らしく、当時は地下鉄もなかったし高層のビルも無かったと話されていた。


人と話す機会は、随分失われたように思う。マスクだと表情もみえないし。でも、それが除雪でも外に出ていれば出会いの機会は巡って来る。スリランカの親子に関西の御婦人、どうして話す機会が出来るだろうか?不思議。


夕方から再び降り始めた雪は、雨なら豪雨の勢いで視界が白い。今夜か明朝、3度目の出会いが生まれるかもしれない。そう思うと、腰を痛める甲斐はあるのかもしれない。