CADに画像データを取り込む。モデリングの、随分とアナログで不確かな第一歩になる。
画像図面の「線」とは、唯の点の集合に過ぎない。コピーの限界は明らかだ。平均値を求めるように、ここにCADでベクターな方向性ある線を引く。この作業は感覚的に正解に見える線を探す、途方もない作業だ。納得できる線は望めない中で、より良い線を探し彷徨い始めた・・・
作業は進み、ツインで一本となるこの塔、双方に線を当てた。
ともかく、全体はこのようになる。分り良いように線は色を変えたり、面に色やハッチングを加えたりしつつ。
ただ、描いた曲線がどうにも気に入らない。
改めて作図を始めた。もう少し大きな流れを捕まえる感覚で曲線の再現を改めて試みる。
違いが分からない?イヤ、まるで違う。こっちの方が線が綺麗だ。
寄り添う二本の塔に色を付けて眺めると、丁度、公園の正面から眺めるシルエットが見えてくる。