記念塔のモデリング その⑨ 好きな場所。

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ここがとても楽しい。
実際には塔脚部は水盤に阻まれて登る事は出来ないのだけれど、もしも登れるのなら、この地面に平たく広がる裾野から、何処まで登れるか?を試すに違いない。

少なくとも完成時、近所の子供達は夏場なら水遊びのついでにヒョイと登り、駆け上がったに違いない。ゴジラの背板を使えば、このパースのように大目地2段目までは登れそうな気がする。ただ、そこで地上8m程になるだろうか、怖っ!

今なら「危険」だと絶対に認められないのだろな。
今は木登りも危険なので禁止なのかな。自宅庭に登れる木のある人は経験できるかもしれない?

簡易レンダリングなので曲線部分の再現は微妙だけれど、このアングルはとても好きだ。人を置くと建築の巨大さが良く分かる。塔の小口面に細い縦線が見える。これがコールテン鋼の縦目地になる。横目地の再現はしていない。曲面部分の割付が更に複雑となりデータ量が一気に増えてしまうとレンダリングに時間が掛かり過ぎる。縦線だけでも再現できれば、この距離だと人と呼応するテクスチャーとなり、塔の表情になっているのが伝わると思う。つるりとした無表情の巨大さも面白けれど、人と、出会う距離に応じて呼応する表情がある事が建築において、とても重要だ。当然、ランドマークとして遠くから眺める時はシルエットしか見えない。

是非一度、登ってみたいな・・・夜にこっそりと?そこは大人だから我慢するかぁ。