札幌ドームで高校野球 (決勝戦追記)

知人の息子さんが高校野球の秋季大会準決勝に出場されるとお聞きし、ネットでライブ観戦をして午後を過ごした。開始から最後まで楽しんでしまった。

円山球場で泥と汗に塗れる事こそ、と話されている方もあった。それも然り、その通りだと思いつつ・・・札幌ドームで観戦出来るのは、やはり特別に違いない。

聞けば札幌ドームの人工芝対策は各校とも取り組んでいるらしく、人工芝のサッカー場だかで球足の速い状況を確かめ練習をしたり、スパイクを芝用に揃えたりと様々らしい。今日の試合を眺めると、広いファールエリアや外野の高いフェンスへの対応など子供達が戸惑うシーンも見受けられた。


ただまぁ正直を言えば、高校生のくせに贅沢な!


実際にプレーした子たちは、芝が、フェンスが、ライトがなどと言い出すのだろうな。そして、それを誇らしげに十分に楽しむに違いない。道内球児のみならず、サッカーやラグビーでも使われるなら割と早々に道内高校生の聖地になりそうな。


■2023.10.26 追記
久しぶりの高校野球が面白かったので、決勝戦は後半からなのだけれど観戦をした。一番に驚いたのは高校生の元気さ加減だった。連戦の最終盤でも選手達はもちろん、応援席の子供達は飛び跳ねていた。何たる若々しさ。飛んでるつもりでも些細な段差に躓きかねない自分を恥じる程に、素晴らしい光景でした。

高校野球は不思議で、大量残塁でも流れは決定的とは成らず、次の守備回での好プレーで覆す元気が生まれる。落ち込んでいる暇がない。だから面白いのかもしれない。一球は一球、その度に絶望と有頂天が訪れるのを見せてくれる。落ち込むのも、立ち直るのも、テンションが最大になるのもモニター越しにも手に取る様に分る。プロはサバサバとしてしまうシーンが印象に残る。

けれど、決勝では11番のピッチャーが練習では当然の送球をエラーしてしまう。そこから崩れて延長で4点を失った。

何とか!と挑んで得点圏にまでランナーを送ったのに残塁、頑張っていたのに失点してしまった際に選手はベンチに集まる。その時に迎える監督の心境を思うと、自分なら何と言葉を掛けられるだろうか?つい、想像してしまう。選手によっては、それまでの躍進を支えたのに、一球のミスでチームの勝ちを失う事もある。笑い話に何時かは出来るかもしれないけれど、強烈なトラウマを残すに違いなく、おそらくは誰も攻めはしないのだけれど・・・あぁ、青春?

まぁ、大人になって「責任」を負う仕事では対応するのが当然の間違いと絶対に許されない間違いとがある。社会に出たなら学ぶ事、それはとてつもなく大きい。スポーツを通じて学ぶ環境は代え難い。責任を攻めても、必要以上に背負う事も出来ない子供達の懸命な姿は心に響き、打つ事実を眺めました。