取り組んでいる計画、極めて難しい。
建築は基準法で様々に分類される。
法は安全性能を求める最低限のもの、
例えば住宅は制限の少ない分類になり、
不特定の人が集う、その数が多いか、
又は宿泊可能で、有事により強く
安全性の問われるもの程制限は増す。
ただ、緩和という特に分かり難い
読み解き方が法にはある。
法の間隙を突き、ギリギリを攻め、
というのはこれまでも取り組んだ。
もちろん、常識的に安全側であると
考えられる設計において。
今取り組む計画は実に繊細なもの。
スケッチのもの、詳細は書かない。
一般解ではなく、かなり特殊なもの。
何か一つが狂えば、一気に様々な
制限の元になる具合で、それらの
一つ一つをクリア出来れば現実的、
今、求める姿に至れると思われる。
これを問うべく、確認審査機関へ
問い合わせるために描いた。
NOとは言わせないためのスケッチ、
に、なれればイイな・・・
ここ数年、申請に携わる建築はどれも、
なかなか隙を突く事に至るらしく、
事前協議の段階から悩ましい。
ズルは責任の先送りに過ぎず、当然、
先にズルの分だけ責任が発生するので、
何のメリットもない。
正しく設計をし、正しく施工をする。
そう出来る計画を得るために。