記念塔のモデリング その③ トレース図面の製作。

3Dモデリング等と言えば先端的な響きはあるものの、手探りの地道な作業でしかない。特に、図面が青焼きスキャン画像ともなれば尚の事。昨今は・・・つまり自分の環境ではCADで描いた図面を直接、3Dにモデリングが出来る。それが、その図面は不確かな青焼図面である上に、A1サイズをA3サイズの分割スキャンのPDFデータしか無いのだから、思い遣られる。間違いなく、ヤラレテしまう。

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作業はCADではなく、Photoshopで行われる。Photoshop?写真等の画像を扱うアプリケーションが必要だ。閲覧に特化したPDFデータを先ずはラスターの、画像データとして取り込む。これをアプリ上で貼り合わせる事になる。4枚を1枚に、元図面に仕上げる必要がある。

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4枚をそもそも歪んだ信用ならない青焼きの、しかもスキャンデータを貼り合わせなければならない。

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PDFデータを画像としてPhotoshopに取り込み、一枚一枚の水平垂直の調整を試みる。引っ張たり縮めたりをするとスケールも歪むので、回転と最小限の調整で挑む。

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それでも、2枚を合わせると・・・合わないよな。一方の図面の透過度を調整し、トレぺーを重ねる様に調整を試みるのだけれど、正確には水平垂直を調整は出来ないので・・・

スキャンとはA3サイズのコピー機にA1サイズの図面を人が載せて行うので、距離は浮き沈みが生じる。その図面が青焼きなので、狂いが狂いを助長して得られた図面、A3サイズでも既に上下左右は確実に歪んでいる。寧ろ、合致していたら疑うレベルだ。


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合致していたなら、何かがオカシイと考えなければならない図面、どうにか2枚を一枚に作り、それを更に別に重ねて作った画像とを重ね合わせ、4枚のスキャンデータを1枚の図面に仕立て上げる。

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出来上がりだ。
どうして、これから3Dを作らなければならないのに、図面作成に時間を割かなければならないのか?しかも、この図面の再作は明らかに感覚に支配されている。線を当てたなら当然ながら、何となく水平垂直が合っている調子だ。けれど、これ以上の図面はこの世に存在しない現実も間違いがない。途方に暮れても良いだろう。

前回に乗せた図面の数々、これを集めて必要な図面を作成して行く事になる。

今思えば、不確かな写真のような画像データをトレースするのだから、しかも、必要な図面は平面図、断面図、立面図は4面・・・これを合致して一つの3Dモデルという唯一の像を得る事等、果てしない。不可能なので諦めて、そう見えるだけ!とすれば時間は要しなかったに違いない。けれど、なんとなく似ているものに労力を割く気にはなれなかった。折角の機会で在る以上、再現は忠実に行いたい。

果たして、どうしようか。