星空


中央下やや左に「さそり座」が居たのだけれど、写真ではわからんナ。夜空の暗さにこれ程のグラデーションがあるとは、驚く。RAWで撮って現像時にノイズをある程度除去したので、写っている光点は全て何かしら天体になる。


どこか星空を楽しめる場所はないものか?探してはいるものの安定した場所は見つからずである。理想は、珈琲を淹れながら眺めらる場所だ。が、それは、とても貴重な場所に違いない。道東なら、そこら中に在った気はするけれど。

先日は当別まで遠征した。確かに良い場所だったと思うのだけれど、ちょっと怖かった。何せ、暗い場所とは山の中、一人だと暗闇で寡黙、森の音に一々敏感になってしまう。支笏湖は苫小牧が明るすぎるし、道南は噴火湾を眺めても明るすぎる。星を見るなら大雪の山の中?道東や道北か。ちょっと遠い。

近場で良い場所は改めて考えなおし、この日は快晴、天気衛星画像で雲はないのを確認して西岡水源池を訪ねた。まぁ、暗闇の水源池に行けば、カメラを持っていなければ変質者に見られてしまうかもしれない。奥へ行かなければ野生動物には会わずに済むだろうし・・・夜の冷えた空気が池の上の水分の多い空気を結露させるらしく、霞んでしまっていた。夜早い時間なら良いのかもしれない。

そこで更に南へ、滝野方面を目指した。珈琲を淹れられる場所は難しいけれど、取り合えずは星は見えるのだと思う。少しでも北を向くと札幌の街の灯が夜空を白くしてしまう。水源池で南を向けば、左に清田、右に真駒内の明かりが邪魔をし、滝野では左に北広島?の灯が空を明らめる。写真右下の山は恵庭岳かもしれない。そのシルエットが浮かぶという事は苫小牧の明かりが映えているのだと思う。

故郷の道東の夜空は斑のない暗闇だった。思えばこのアトリエは夜も照明を付けずに歩けるくらいに明るい。暗闇度合いが何かしらの基準になるのだと思う。

夜に30分くらいで天の川を楽しみつつ珈琲を淹れられる場所、探したい。