中秋の名月

日が暮れて直ぐ、暗い夜空に浮かんだ名月は東の空に在った。月だけを撮る術がないので、ココに落ちて来るのを半日ほど待ち、ワールドカップラグビーニュージーランド×イタリア戦開始前に訪ねたのが朝4時前だったと思う。

何時もは煌々と明るいホテルも消灯した夜更け、何時かは見てみたいと思っていたので、夜中と言うよりは早朝に訪ねる。残念なのか演出的であるのか、空は曇り月は御覧の通りであった。

夜に訪ねる機会は多いものの、日付が変わる程の深夜ではない。豊平川中島公園側の集合住宅の各戸も寝静まる頃、灯る明かりの内の相当数は観戦していたのかもしれない。

実際は写真程に明るくはない。何時も訪ねる時はライト不要で歩ける場所も危うい程に暗かった。暗闇の中に一人で興味を確かめるべく訪ねてしまうのだから、物好きに違いない。

でも、出会えた中秋の名月、それが雲の奥にあったとしても特別に思える夜だった。