お内陣の荘厳。


音更のお寺、【 光明寺 】より写真が届いた。明日からは『報恩講』、荘厳(しょうごん)を済ませた本日のお内陣のお姿。

コロナ禍が無ければ竣工後も『報恩講』を覗きに行っていたのではと思う。行けずとも、こうして写真の便りが届くのはとても嬉しい。

年に一度のこの機会は設計において最も悩まされた。様々な取り組みがなされる機会であり、お寺施設は入れ代わり立ち代わり隙なく活用される。支障があってはならないと何度も何度も打合せを重ねた。旧建築での最後の報恩講は調査で訪ね隅々まで観察をさせて頂いたのは、今は楽しい思い出でもある。ここでの初めての報恩講は創意工夫のおかげもあり、まるでそれまでと変わらぬ迷わぬ姿があり、初めて安堵したのを思い出す。

こうして今年も無事に執り行われるという事は、変わらぬ日々を伝えてくれる。来年からは初夏に時期を移すらしい。晩秋最後の報恩講、どうか無事に。