【整理】植物考② 『紅葉』

先週末は徹夜で仕事してしまい、昼夜反転からの回復で苦労してしまった。日曜・・・既に月曜ではあるけれど、深夜に切り替える為にもと、気兼ねのない思い付きを記している。

植物考察は次いで、誰もが好きな『紅葉』を。



『華麗だ。』

どうして、このような「美」を求めた成果のような姿を得たのだろう?摩訶不思議だ。しかも人為では到底、到達できそうもない「完成美」なのだから恐れ入るどころか感心させれてしまうのみ。



『試みる』

「あれ?理解できるかも?」と思い立ち、撮った紅葉の葉を取り込んでCAD上で補助線を引く。この感覚は設計の際に閃くに近い。決して答を得たわけではないのだけど、可能性を覚える瞬間で、「挑戦」する価値を見出したと言って良い。果たして成果を得られるのか?それは試してみなければ分からない。



『基本デザイン』

人知の自然への挑戦!解き明かしたかもしれない。凄いだろう?凄いのだ!!



『理解』

葉は円形に納まる。柄の長さには差があるものの基本は円の中に納まる。展開の中心は1/5の位置、内角36度の10角形に7つ葉先を展開する。



『葉先のデザイン』

展開する葉先の形状基本は半面は『長さ:幅=10:1』の比率となる。これを7つの方向で長さに合わせ形状を求め、重なる部分を繋ぎ合わせると「紅葉の葉」になる。



『葉のデザイン』

実際の葉先は逆カーブを描いて更に伸びるので、正しくは更にもう一つ大きな円を描いて仕組みを得る必要があるのだけれど、基本形としては十分だろう。デザインの基本に間違いない。



『紅葉』

実際は『応用編』が必要になる。場所、位置、条件に応じて自然は変化を許容する。均質な条件下、物理的な理想空間であれば単純な幾何学で「紅葉の理想形」を描ける・・・かもしれない。



『際のギザギザ』

これは未だ未知。人知の空力学的頂上は例えば現代の自動車レースの頂点、F1マシンかもしれない。マシンの下を流れる空気をどう整流するか?これがかなり重要らしい。クラッシュして吊り上げられたマシンの下面の画像は衝撃的だった。何で?何故?何をしたの?疑問だらけの不思議な形状に行き着いていた。

際のギザギザには意味がある。

まだ実験はしていないのだけれど、このギザギザの仕組みは風をいなす仕組みとなっているのではと想像している。日照を得るには葉を広げる必要があるものの、風を受けて耐える負荷を軽減するにはやり過ごす仕組みを得たなら合理的だ。

デザインは幾何学的解釈が出来る程に洗練されているものの、それは「美」を求めた成果ではなく、機能美の果ての成果である。そうでなければ絶滅種だろうし、植物の求めた先端デザインに他ならない。



『応用編①』

葉先の展開中心葉の展開数=画数葉先の長さ幅比、というパラメーターを解析したので、ここで思い切ってパラメーターに違う数値を入れた際の形状を試してみた。想像以上に不自然ではないデザイン形状を得ることが出来たと思う。

画数を増し葉先を多数にしてみたり。基本的には『伸びる』事で光合成受照面を増すのが葉の役割、ナナカマド同様に先端に一枚を広げたいらしい。双葉はあるのだけれど、偶数は性に合わないらしい。偶数葉先も自然なデザインに見えるのだけれど違和感を覚える不思議。



『応用編②』

葉先の幅、パラメーターを変える。基本形は1/10の葉半面、その比率を変え細身にすると・・・ちょっとか細く弱々しい。



『応用編②+α=カエデ?』

葉先をファットに太らせてみると、それは、カエデかな?カナダの国旗の図版にまで、パラメーターを増せば到達できそうに思う。