光明寺設計物語【2017.06】事前協議

計画が進むにつれ、当初行った役所調査以上の確認作業が
必要になる。5月中には民間の確認審査機関を訪ね、事前の
相談を済ませている。6月に入り、機械設備、電気設備、
それに構造設計と協議をしている。

設計はチームになる。自分は「意匠」それに電気、設備、
構造の4者がチームを構成する。住宅規模の場合は、
自分で行うものの、この設計規模では担う事は出来ず、
これまでのお付き合いの中から信頼の置ける人に話をし、
相談をするに至る。

計画で最難関は予算の壁になる。その範囲で計画が
出来なければ具現の可能性が損なわれる。余裕を
持って予算内で・・・と言う事は経験した事はないな。
常にギリギリを狙う。

規模が大きくなれば仕組みは複雑になる。故に
専門の設計者の協力は欠かせない。
例えば機械設備、暖房にはどのような設備が必要で、
所要スペースの確認はしなければならない。
構造を確認しなければ、実現可能な大空間の本堂を
考える事が出来ない。

同じくして業者との打合せも進めていた。
特に外部建具、サッシ工事は思案のしどころで、
準防火地域故に防火設備もあり、カーテンウォールを
使う余裕は無い事は確保していたので、どう組み合わせ
具体的にするかを相談していた。


計画は、絵に描いた餅を実際にどう作るかという
段階に入っていた。
決定案ではなく、その前に予算との適正を計るべく
概算見積もり依頼までを想定し取り組み始めていた。