ヘリコプタータイプ

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オオカワトンボ、その顔はトンボの中でも特に悪い顔つきをしている。綺麗なオレンジの羽は良く観ると、山折谷折の起伏が細やかに在る。平面ではなく折り曲げ加工によって強度を保っているのだろう。更にはその起伏は羽先下方へ広がるよううねっている。ひょっとして空力学的整合性のある形状?飛翔時の空気の流れをコントロールしているのかもしれない。縦横の網目上構造は建築の、鉄筋コンクリート造の鉄筋の配列にも似ているのだけれど、太さとピッチは柔軟でしかもうねっている。なんとも巧みで既に工芸か芸術的な様が在る。まったく、凄い。

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所謂、「糸トンボ」に違いないのだけれど、赤トンボとして良く見るアキアカネよりも遥かに大きく立派な体型をしている。羽は蝶の様に閉じて止まり、その羽は体の後ろ向きについている。ヤンマ等が飛行機を思わせるのに対してヘリコプターのようだ。胸部は非常に筋肉質で実際ともて力強くも飛べるのだけれど、藪の中を起用に飛び回るアクロバティックな飛行を披露してくれる。

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雌雄で羽の色は異なる。色付いくのはオス、ただ、オスにも透明な羽タイプもあるらしい。地味に見えて実に渋い。「瑠璃色+金+オレンジ」タイプは難しいけれど、こっちなら真似られるだろうか?猫背の独特な姿勢だけれど細長くも力強く伸びるシッポ(腹部)といい、かなりスタイリッシュな体型で、森の中ではちょっとしたアイドルだ。