敷地全体が南東へ傾斜している。東西に長い敷地を活かし東へ伸びると傾斜は後退し、建物の高さが増す。レベル設定は難しくスキップフロアを用い敷地に馴染ませつつ、景観が出来るかどうかをモデルで検討する。
ある程度プランし規模の目途を立てモデルを作り検証を繰り返す。「計画」を進めるのはイメージを具現する作業、それは実に地道だ。甘く取り組めば直ぐに背の高い大きな建築になる。設計は進む度に肥大化要望は様々に出てくるので、この段階で絞り込んで置かなければ良い建築を得る事が不可能になる。
スポーツカーを目指していたのに、いつのまにかバスになっていたり・・・モデルさんを目指していたのに、いつのまにか・・・という展開では結局、工事の際にその肥大化部分がコストをより多く費やす事になってしまう。計画は最もシンプルで敷地に呼応する建築ヴォリュームを目指す。適切なバランスを見いだし初めて、コストを掛けるべき建築個性を求める事が出来る。
※このプロジェクトの以前の記事は下記です。
【計画①】 傾斜地で等高線を創作する。
【計画②】 Site Survey
【計画③】 敷地３Dモデル。
【計画④】エスキース
【計画⑤】エスキース
【計画⑥】エスキースからの暫定プレゼンテーション
【計画⑦】過程
【計画⑧】建築過程をアニメにしてみた。
