とあるデザインを。


船のキールを反転し空間を創り、四脚が支える建築をあるプロジェクトでデザインした。模型を作る前に、デザイン検証用3Dモデリングを製作していた。すっかり忘れていたのだけれど、先日、見つけた。折角なのでレンダリングし、背景を合成して一枚のパースを製作する。

計画の当初には歩かせようとも考えたのだけれど、歩き出すと流石に建築技術では対応できず・・・可動建築としたデザインだ。

大きさを考えると2㌧トラックで移動できそう。
最初に四脚を設置し、舟の縁部分を固定し、肋骨構造材を取り付けながらキールを立ち上げる。四脚は自由に立地出来るので場所は選ばず、何処にでも設置が可能だ。外皮はテント地でと考えた。つまり、場所を選ばずに仮設建築としてどこでも行ける。



どういう空間かと言えば、模型写真を。

写真は想像通りで、期待以上に綺麗に撮れた。模型は小さくとも空間は嘘をつかない。こういう空間を創れたという事は具現の可能性を強く覚える。

ただ語らう空間。中央の構造物は囲炉裏を兼ねる。食べて飲んでの場所だ。先端を何処へ向けて設置し、何を眺めよう?