春の中島公園の木々 その⑥ おまけ


まだ黄色いかと思っていたら、既に白くフワフワであった。考えて見ると、綿毛は全て種だ。花に一つの種が常識だと思っていたけれど、複数出来るのか?


随分以前に失礼をしてタンポポを解剖した事がある。これがどうやら、一つ一つが「花」なのだそうだ。故に一つ一つに種が付く。花咲く時には既に綿毛も容易されている。

タンポポは進化の先端にある植物種の一つらしい・・・ネット調べだけれど。つまり、これが植物界の最新デザインだ!おそらく使われている技術は最先端。


横から眺めると、綿とは毛なのだけれど、未だ下向きだ。これが上を向くと飛び立つはず。最先端の技術とデザインのタンポポ、種の保存には細心の注意を払うはず。毛に見えるものの実は面があるか毛の生え方に工夫があり、飛ぶ際は回転する仕組みがあったりするかもしれない。あたかも高性能竹トンボの如く。植物の技術の高さは果てが知れない。

撮影は困難を極めた。小さいし。低いし。薄暗い場所だし。人目をはばからずにタンポポの前で地べたに伏せば、きっともっと上手に撮れるはずだ。


これも随分以前に撮った一枚。綺麗に整った毛先は、やがて上向きになり飛翔に備えるのだけれど、濡れるとこの写真のように上向きで閉じる。乾燥すると開く。湿ると閉じ、乾燥すると開く仕組みが備わっている。開いたままなら水分を多く含み重くなり落下の危険をはらむ。乾燥する状況なら空は適した飛翔条件に違いない。遠くへ飛ぶにはどうすべきか?がデザインされている。


最後は草花、「タンポポ」で締める。春はもう終わりそう。


興味は止まらず、この春は随分と時間を使い様々を観察し、考察までをしてしまった。ここらで整理しておきたくて、一気にブログに書き込んでしまったので、おそらく誤字脱字だらけだと思う。

散歩はするものの、まさかの頻度でカメラを持って中島公園へ行き、人工の臭いしかしないはずの場所にも関わらず、思い切り「自然」のデザイン観察をし刺激的な春を送ってしまう。

植物の写真を撮るのは、とても難しかった。開放側で撮るとピントが浅く印象的になる。絞ると暗いのでシャッター時間は長くなり、大抵は風で揺れてしまうのでブレてしまう。きっちり撮るなら採取してきて風の影響のない室内で照明を当て、三脚を置いて撮るのがベストだけれど、採取して良いわけもなし。撮り続け慣れれば、数年後にはもう少し上手くなっているかもしれない・・・数年後も、つい夢中で写すばかりな気もする。