【カツラの枝葉モデル】、バージョンアップ版 

少し前に製作した【カツラの枝葉モデル】の『枝』部分の改良を試みた。左右は固定し上下に可動する仕組みはラインでテンションを掛けて姿勢を調整する。枝と葉はセットで、このモデルでは8つが並ぶ。枝は各々に角度が振れ、枝先へ行くに従って持ち上がり伸びる。これだけで随分と自然な様に見える。


実際の木はもっとシンプルで複雑だ。どうしてあの細い枝だけで支え切れるのだろう?しかも成長までしてしまう。破損しても修復し、翌年には再び葉を開く。

下から眺めるのは、とても好みだ。このアングルは、今年観察したカツラの木の姿にとても近いように見える。何かしら少しは理解が出来たかもしれないし、勘違いかもしれない。


俯瞰する。陽に向かって伸びる前のカツラの若葉に似てると思うんだけれどな。きちんと線を与え造形にした、様々に機構を組み込んだモデルが似ているのは嬉しい。


枝のしなりが加わる事で表情が作れる可能性を認める。このモデルでは力学的仕様は不確かなものの、素材や形状調整で担えると思う。芸術的な線を使わずにゆらぎを生み出す機構は機械的な仕組みのみなのにも関わらず、生命感ある表情が生まれるなら?設計で再現し使いたくなる。私の通常設計では、動くものとして陽を対比させ「光」で空間を創る。そこに少しの変化を加えられないか?植物の姿をヒントにして可能性を探りたい。

これはこれで、更に改良を加えた後に何時か、模型を作ってみたい。