【 エスコンフィールドへ 】 その②

エスコンフィールド観戦、持ち込んだレンズの一本は安価で暗いのだけれど100mm~300mmの望遠レンズ。久しぶりに動く被写体を撮って見たくなる。

■ピッチャー
先ずは投手を撮ってみた。しり上がりに調子を上げ絶好調の先発の上原投手、撮らなかった・・・


日ハム二番手の池田投手。上原とは違い真上から投げる右の速球派?
上げた腕は投げる直前までホームベースの後ろにある。なんて体が柔らかい事か!


名前も知らないオリックスの2番手か3番ての投手は形容しがたい投球フォームだった。これで写真の真下方向へ放る。腕はこんなに曲がるものなのか?サイドスローアンダースローなのか、バッターがボールを見るのは放られる瞬間で、サードに投げるのかと思いきや、そのまま真っすぐにボールが向かってくる。

プロは凄い。中途でこんな訳の分からない投手が登場しても対応してしまう。この投手にしても、誰かに教わる事もないだろう独特な投球技術を習得しては日々磨き、挑む。観ていても手元に目を奪わるだけで打つ事を忘れてしまいそうになる。


日ハムのクローザーは抑えの要、田中「正義」。凄い名前だ。一発を浴び易いとも聞いたけれど、この日は首位オリックスを相手に危なげもなく簡単に3者で仕留めてしまう。

双方ともに技巧派に本格派、右投げに左投とバラエティーに富む投手が入り乱れていた。


■本日の注目選手は『 五十幡選手 』


日ハムの一番打者の「万波」は人気の選手らしく、声援は一段と大きい。打席では常に力んでいて、どこか可愛らしくもある。


その万波選手はライトを守る。守備に入る際に外野はレフトとセンターがキャッチボールし、ライトの万波選手はホームベンチ側でキャッチボール要員と肩を温める。その相手が背番号50番の五十幡選手だ。実は人気もあるらしい。

テレビでは映る事のない、ライブで観ていればこそ出会える選手の、出場しない時の仕事を見つけた。これがライブ観戦の醍醐味ではないかと思う。万波選手とはとても仲良さそうだった。


その五十幡選手が終盤にネクストバッターサークルに立ち、バットを振る。


8回裏ノーアウト、ランナー1,2塁で登場した五十幡選手はバントの構え、送るつもりだ・・・が、2度失敗してしまう。その裏の守備も果たした彼は、この打席では一塁強襲の内安打であった。まぁ、結果オーライだ!!


満塁で登場したのは3番、清宮選手。「お前が決めろ!」と大合唱と声援を受けての一発!!・・・は大きなファールであった。後に三振だったか凡打だったか、大きなファールでは期待を込めた安堵、その後の凡打では25000人(オリックスファン含む)の落胆からの大きな吐息がスタジアムに響き渡る。

プロとは厳しい世界だ。テレビの向こうまでを含めると果てしないけれど、少なくともスタジアムに応援に駆け付けた万人単位のファンのガッカリ吐息を一身に浴びる。悔しいだろう、決して慣れるなよ!

この時に拍手喝采を得る選手はここを巣立ち大きな世界へ向かうのだろう。彼はどこへ行くのか?見守りたくなる選手である事も大切だ。羽ばたくなら『TOWER 21』が建つのだろうな。

しかし、それにしても万人単位の落胆吐息を大声援の如く聞く受けるとは、本当に厳しい世界なのだと思う。


と言う事で8回は満塁まで至るも1得点のみだった。リードして迎えた9回表はクローザー田中「正義」。アウトサイドの低め?見後な投球で締めくくる。

テレビならリプレーもあるし集中して観ずとも救われるけれど、ライブでは目を離せなくなる瞬間があり、見逃さない。仕留めた際は守備回でも大きな声援が送られる。


もう少し観戦歴を増して行けば楽しかっただろうと思う。ではなくとも、その場で出会った展開だけを眺めていても楽しい。自分の目で見つけた選手が登場してみたり、一際声援の大きな選手が浴びる喝采や或いは落胆の吐息、様々が体感できるのはやはり、とても楽しい。

 


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