『ニンジン』続報。


昨年暮れに、思い付きで水に浸けて観察を始めてしまったニンジンのヘタ・・・わんさかと伸び出したので幾つかに分割して空いた鉢に植えてみたのだが、伸びている。極めてすくすくと伸びている気がする。掘り起こしてはいないけれど、おそらく根が張っているはずだ。動かしても倒れないし。

普段はスタンドライトを天井や壁に向けて夜を過ごしている。室内は薄暗いけれど、壁や天井が明るいので「暗い」感じはしない。窓際にあるニンジンは町の灯を背景にシルエットになるのだけれど、それが、伸びている。

明るい昼間は実は、あれこれと見えるので、伸びてはいない?と見過ごし勝ちなのだけれど、シルエットを観て慄く。伸びたよなー。しかも、陽を追いかけている。どういう仕組みなのか、陽のある方向を識別し、明らかにそちらへ偏って伸びる。

申し訳ないけれど、ちょっと回転してみたのですが、数日できっちり修正してくる。

人が食する美味しいニンジンを求めるには、土に養分が必要に違いないのだけれど、それは人の都合。植物としてのニンジンは、陽と水があれば成長できるはずだ。種を残す根本だろう根菜の要の根は最小限で良いだろうし。

ただ、ここまで環境に応じて生き生きと伸びる生物、もしも口があり会話が可能だったなら、間違いなく苦情を言われるのだろうな。思い付きで勝手に成長させやがって!そうさせたなら十分な光と水を与えろよ!的な?

しかし、それにしても、どうしましょう?

今以上の環境を与えるのは難しい。けれど、ここまで育ってしまった植物をいきなり諦めてゴミ箱に入れる事も出来そうにない。このまま、水だけをたまに上げて・・・どこまで育つのか?ニンジンがどうしたいのか?もう少し観察してみたいと思う。