2019-01-01から1年間の記事一覧

私にとって特別で、最高のライブが実現してしまう。

無計画の二次会に一案を思いつき連絡をしたのはプロのJAZZピアニストでもある先輩に、であった。飲み会のBGMで弾いて欲しい・・・とは失礼極まりないお願いにも関わらず、即答で快諾を頂いたのが切欠になる。折り返しで彼の後輩で私の同級、仕事でも技術的な…

パッツィー家の礼拝堂

初めて訪ねた欧州では、ずーとスケッチを描いて過ごす、北はフィンランドから南下する旅であった。北海道人には眩しい過ぎる陽の光の量を前にして、それまで基本にしていたペン一本では表現できそうになく、持っていたセピアのグアッシュで描き出したのはイ…

【光明寺】外構工事終盤

今年の冬は雪が少ないにも関わらず遠慮なく寒かった十勝地方、地中深くまで凍結が進んだらしく、外構工事はGWまで十分に待ってから行われた。写真は先週のもの。アスファルト舗装を終え、ラインが引かれている。工事は終盤。全長は60mを超える、長い建築の…

十勝での夕暮

2年ほど前に月を撮った場所で、昨日は太陽を撮ってみた。やはり、十勝から眺める大雪山系の山の高さは雄大で、一目見ただけで自分が何処に居るのかを思い知る。来週には外構工事を含め残工事が一段落する音更のお寺の現場、晴れ渡る中での眺めは気持ちが良か…

晩春

間もなく6月。6月は夏なのだろうか?とすれば今は晩春になるのかな?まだ春だと思いたい心境はあるのだけれど、既に暖かくもあり、春ゼミが既に煩かった。夏の盛りは様々な競争が激しいだろうと、夏と春の間隙を狙って羽化するこの昆虫はとても小さいセミ。…

役者

春に『スローな武士にしてくれ』と言うドラマを見た。時代劇の切られ役専門の役者がその剣技の腕を見込まれて主役を演じるドラマ。立ち回りは劇的、演出過多ではなくリアルに見えた。ふと構えた剣は呼吸が整い肩の力が抜けた静な佇まいであり、次に備える風…

『 糸 』

『 オヒョウ 』という雑木がある。適当な写真を探せなかったので・・・これは検索すれば直ぐに特徴的な葉の形状がわかるだろうと思う。私でも森の中で直ぐに見つける事が出来る、北海道では一般的な樹木だろうか。 解説はちょっと間違っているかもしれないけ…

【 縄文探検 2019 】今回は石狩低地から平取りへ。 19.05.14 写真追加

ふと縄文に興味を覚えあれこれ見るようになり久しい。何時からか友人知人等と時々、『縄文探検』と称して冒険をしている・・・ただのドライブと言われそうだけれど。 2016年の探検では小樽-余市方面を巡った。札幌の北西、日本海側は続縄文時代の遺跡である…

環境を知る。

暑いのだか、寒いのだか・・・でも陽が照ると陽気も宜しく、それが昼食後となれば、眠気を振り払うのが非常に困難な時期に入っている事を思うと、眠れない暑さが染みる頃も遠くはないのかな? 桜には似つかわしくはないほど陽が大きく見えた一昨日、現地にあ…

相原求一朗展を訪ねる。

自転車、昨年はパンクを理由に殆ど乗らずじまいであった。ので、反省して少し前に手を入れてみた・・・仏式バルブの根元が上手く嵌っていなかっただけの事だった。タイヤ外してチューブを取り出しあれこれしたのに、でもまぁ、無事に復活。春先はいつも嬉し…

【 bookshelf 】誘われました。

遊びに来ませんか?と誘われ、フラフラと訪ねたのは13年来のお付き合いとなる【Bookshelf】。お付き合いの長い関係、ゆるゆるとして後にクライアントと設計者の関係から外れ、いつしか友人のような付き合いを許して下さるオーナーが増えていると思う。性分で…

連休。

新調したカメラに古い望遠レンズを取り付けられる事が判明し、抱えて水源地を訪ねる。野鳥には全く興味がない事は隠せないのだけれど、森を歩けば声が聞こえる。少し前に聞いた声よりも、今日は違う声色が増えていた。ホーホケッキョも多数。声は大きいのに…

空間の節度【 museo di castelvecchio 】 19.04.28追記。

カステルベッキオ美術館とは、イタリアの建築家カルロ・スカルパの設計による美術館で、イタリアはロミオとジュリエットの町、ベローナにある。私がロミオとジュリエットの町だと知ったのは後の事だったけれどね。学生時代、大学2年の頃、私はとても親しくさ…

本堂

本堂と言うのは、お寺にあっては特別な施設になると思う。御本尊の在る場所であり、その外観は一般に大屋根の伝統的な建築物で、正に”お寺”の象徴的な姿が想像出来る。宮大工を使い、太く大きな木材も使い、建築は非常に高価だ。その甲斐もあり、その存在は…

私にとって特別な一枚を公開してしまおう。

二日前、とうとう音更のお寺は本堂に阿弥陀様をお迎え出来た。夜に訪ねた人は漏れなくこの光景を目の当たりに出来る。これからは毎日、何時もの日常として、こう在る。

【光明寺】納骨堂の阿弥陀様。

このお寺には二体の阿弥陀様像がある。一体は開基時からの御本尊、本堂に座られるのが来週だ。須弥壇、空殿、後門柱などの設置工事が予定されており、そうして初めて場所が出来上がる。日に日に緊張が高まる。阿弥陀様の居ないとお寺になりきれない不思議。…

【 間取り・・・プランを科学する。】 設計考察 ⑧ 【MoAi in ny】

【MoAi n ny】は帯広で設計した究極の二世帯住宅。30坪に満たない面積で二世帯を実現した稀有な事例。再現は考える事も出来ない特別な住宅設計だった。 夜景外観。薄く長い建築。 室内は2階のリビング・ダイニングをキッチンから望む。敷地条件、予算制約か…

【 間取り・・・プランを科学する。】 設計考察 ⑦ 【DOMA/yamanote】

【DOMA/yamanote】は「きらりと光る建築賞」を受賞した。極普通の住宅として、或いは普遍的応用力のあるプランに挑戦した住宅だ。設計当時は御夫婦お二人の住まい。将来は子供が望まれ、親との同居も視野に入れた設計が求められた。正直、厳しい設計だった。…

【 間取り・・・プランを科学する。】 設計考察 ⑥ 【Bookshelf】

【Bookshelf】これは転機となる住宅設計だった。 前事務所所属時代にネットコンペで優勝し、実現する。極めて特殊な二世帯住宅の事例となるのだと思う。秋の頃の、外観全景。丁度良い敷地、恵まれている。 その内観、ドマの眺め。先には薪ストーブが在る。け…

【 間取り・・・プランを科学する。】 設計考察 ⑤ 【DOMA/道南の家】

自分の設計の中で、特にシンプルな一例を上げる。御夫婦の「終の棲家」として設計した【DOMA/道南の家】。ゲストルームや仏間兼用の和室が在るものの、今年築10年を迎えるこの住宅は、要望諸室は最小に近く、後に変遷する事は想定せず、終のものとして設計…

【 間取り・・・プランを科学する。】 設計考察 ④ 更に高次へ。

今回の設計考察で製作した図版、その考察を更に大きな方へ展開してみると、これは余談。例えば分譲マンションの様な集合住宅を考える。図版は平面にしているものの、階は複数になる事もある。マンションを模してみるとこの具合。『ホール中心型』の戸建て住…

【 間取り・・・プランを科学する。】 設計考察 ③ 光明寺の庫裡

具体的な一例として、今取り組んでいるお寺の庫裡は、私なりに良い解答を得られたと思う。二世帯住宅となる庫裡を事例にして。その前に、二世帯住宅のもう一つ大きな問題は、それが親子関係に在る場合、親世帯は何れ空き、一世帯住宅になる事から免れない事…

【 間取り・・・プランを科学する。】 設計考察 ② 二世帯住宅

住宅には二世帯住宅というものがある。一般には親子二世帯が同居する一つの住宅。住宅が二つ組み合わさると途端に難解になる。部屋数は多くなり、組み合わせは複雑になる。『ホール中心型』形式を使い、ホールを大きくし、各部屋を数珠繋ぎにプランをする事…

【 間取り・・・プランを科学する。】 設計考察 ①

間取り・・・プランは科学出来る。と、思う。実は、どうプランするかのマニュアルは無い。多くは、妙見真似、経験、感に頼るのかも。設計する人によって、方法は様々になると思う。その方法は個人的なもので方法論は明記出来ない。それほどに人の生活は様々…

【光明寺】納骨堂

お彼岸の頃に納骨壇の引越しが行われた。仏具廻りの工事は遅れていたものの、この時期に合わせて納骨堂の阿弥陀様が何とか、間に合う。滑り込んだ具合だ。永代法要は今年、見送られたものの、この日は2年ぶりの事、訪ね見せて頂いた。昨年は工事開始時、建…

自分の設計した空間を、実際に使う。

音更のお寺は、二週間後にいよいよ仏様が座られる。苦心の内陣の設え、昨日届いた仏具工事業者からの報、「これでどうですか!!」という気迫が感じられた。とある要のフレームは、これまで何度も描き直しては検討をしていたもので、それが最後の製作図のも…

Site survey

敷地を調査した。survey・・・宮脇壇さんの本で読んだサーベイだ。既に過去の人とも思われるかもしれない宮脇さんではあるけれど、学生時代より著書は親しんでもいて、とても学ばせて頂いた。私なりの調査となるのだけれど、何れにしても、敷地を訪ねるのは…

ヴォリューム・パース

昨年末に敷地を見てより計画を始め、紆余を経て8案まで検討、様々を試した事もあり、この敷地を相当に把握が出来ている、つもり。ただ法的には難しく、基本はこのH案に集約される。この設計では常に3Dでの検討を同時進行させていて、ヴォリューム検討パー…

十勝の風景。

北からアプローチすると、こんな風景があり、この道の先に、音更のお寺はある。寄れば実際は賑やかな郊外型街並みに呑み込まれては居るのだけれどね。車でなら目的地まで、止めるのは面倒になってしまうけれど、思い切って止め、カメラを構える勇気があれば…

現地調査

敷地への道、綺麗に見えたのパチリと一枚。綺麗な山だな。以前、函館に通っていた頃は最初の目印だった。高速道路だと室蘭を過ぎると眠くなるので、好んで中山峠を越え、この山を眺め、豊浦で太平洋、噴火湾を挟んで駒ケ岳・・・というスペクタクルな道中で…