2019-01-01から1年間の記事一覧

ボケて光る。

カメラにはF値といい取り込む光の量を調整する仕組みがある。大きなレンズを付けたカメラでレンズを覗けばその絞る機構が見える。羽が何枚も重なり、重なり具合を減らせば光を通す穴は大きくなり、重なりを増せば狭くなる。あの機構は如何にもカメラ的で魅力…

RI project Aug.21.2019 " Reception room "

We can think about interior in many ways. For example the reception room.This is yesterday's image. I made some chenges. Opened the window. The interioe will be considered in the working design.I want you to know the possibilities.First of…

RI project Aug.20.2019

エントラス・ゲートは、その先に空が見える。Entrance gate:You can see the sky at the end of the Passage. レストラン側からの眺め/Passage view from restaurant. レストラン側からの眺め/Passage view from Residence building. レセプション/Recep…

お盆を終えた日の夕暮れ、鈍く輝く。

「鈍く輝いている。」と住職から写真が届いた。写真を使わせて頂く。 ” 鈍く ” という表現を実現するのは非常に難しい。これは ” 金 ” の最も得意とする輝き。けれど、その金を輝かせるには ” 陰影 " が必要になる。陰を帯びる空間の中の僅かな ” 光 ” を金…

初めてのお盆。

なかなか竣工写真を整えられずに居るのだけれど、先日落成法要が行われたお寺、その住職から写真が届いた。お盆の様もお伝え頂く。「参拝に来られた皆様、笑顔でお参りされています」と。とても嬉しい。諸室の配置、動線、一体的な空間の在り様、これまで一…

wow factor / Waa feeling

3月末にヴォリュームパースを提示してより4ヶ月が過ぎた。その間にプランは二転三転し、様々検討を重ね今に至る。ようやく計画をまとめる段階に至るのだけれど、これがなかなか、大変だ。木曜日にクライアントと打合せ、更なる変更を検討している最中だ。今…

夜の豊平川、景観を眺める。

昼間にサイクリングロードを走ったことはあるものの、川を眺めた事はあまりなかった。精々車の窓から眺める程度。でも、実は良く見ると色々な表情があるようだ。暑さが続く毎日、夜になってからTシャツ一枚で出掛けられるのは、それはそれで良いのかもしれな…

好きな窓の光。

道外でも建築に携わった住宅建築が東北は名取にある。先日届いた一枚を。階段前に設けた東向きの、縦長の大きな連窓は光りがとても綺麗で好きだ。天空光を良く室内に導き、まるでスタジオ撮影時の気の効いた補助光の如く、室内光環境を整えてくれる。健やか…

頂いた写真。

カメラ構えてウロウロしたのは一大法要の翌日、案外にお寺の方々は日常なのか、大役を果たし落ち着かれたからか、ほら!と写真を見せて頂いた。これが坊守の撮った一枚。無理を言って頂いた。法要前夜、全ての準備を終えた後に外に出て眺めたらしい。とても印象…

期待していたシーン。

3週間も前の事になる。携わったお寺の落成法要が営まれた。その翌日、内陣は花も飾られ綺麗だろうと夜まで残り写真を撮った。まだ、RAW現像に手を付けられず。漸く緊張から解放されたか的確に集中が出来ずに妙に慎重だったり、空が暗くなる前の貴重な時間を…

加古里子(かこさとし)の絵本。

日曜美術館で加古里子さんが特集されていた。亡くなる前のインタビューは素晴らしく、実にカッコ良い方なのだと知った・・・絵本は正直、苦手かもしれない。因果関係を大切にしてしまう今の自分には、絵本の多くは自由過ぎて困る。!?、何?、何で?と疑問…

テオ・ヤンセン展

テオ・ヤンセンを知ったのは15年程前の事だったと思う。受けた衝撃の大きさは計り知れない。面白い事に一生懸命に取り組み世界を創る人が居る事実は他に代え難い価値があると思い知る。書き出すときりが無いほどになると思う。似た衝撃は、過去に見たSTAR WA…

芸術の森

興味を覚えたものを真っ直ぐに見る単純な性質なので日の丸構図が常だ、素直な自分は否定出来ない。何だろうな?と帰り際に刈り込まれた緑の上を歩き、陽に向かって眺めていると家族連れも多い芸術の森、子供が一人こちらに気付く。目が会うと怖かったのか照…

硝子。

『カインの末裔』を読んだ時はこの北海道の事でもあり、衝撃的だった。実直に生きる人の逞しさ、強さ、その迫力は印象深い。有島武朗の小説。その有島の自邸は今、札幌の芸術の森に移築され見ることが出来る。 硝子が綺麗だった。溶解した金属の上に溶解した…

東山魁夷『唐招提寺御影堂障壁画展』を訪ねる。

あまり天候の優れぬ連休の最中、自転車にのって近代美術館を訪ねた。東山魁夷は・・・良くは知らない。出会えば「なるほど」と思うものの、改めて眺めるとそれは確かに凄かった。素晴らしいではなく、凄いと感じさせられた。襖絵で良いのだろうか?展示は圧…

建築写真

建築写真は技術が要る。基本はカメラがあれば誰でも撮れるのだけれど、技術が要る。フィルムカメラでの撮影ではスライドフィルムが使われる。ネガではなくそのままを撮るスライドは特に難しく、それこそピンポイントで合わせる必要がある故に特別な一枚が撮…

Passion

ローザンヌ国際バレーコンクール、というのがある。スイスはローザンヌで行われる、若いバレーダンサーを対象に優秀者にはキャリアのチャンスが作られるコンクール。日本人の優秀者も今は多いのだろうか・・・もう随分昔の事だけれど、何となくテレビで目に…

目が語るな。

少し前は鳥を、私でも観察が出来た。今は春ゼミがヴォリュームを間違えたかのように騒々しく、周囲は新緑の緑で覆われてしまい、最早視界の利かない水源地の森の中、出会える最大生物種はこれだ!脳で思考し判断する生物は目が語る。木道はひなたぼっこに適…

ヘリコプタータイプ

オオカワトンボ、その顔はトンボの中でも特に悪い顔つきをしている。綺麗なオレンジの羽は良く観ると、山折谷折の起伏が細やかに在る。平面ではなく折り曲げ加工によって強度を保っているのだろう。更にはその起伏は羽先下方へ広がるよううねっている。ひょ…

オレンジ

『オオカワトンボ』と言うらしい。写真では少し白けて見えるけれど昆虫の命名ではしばしば「瑠璃星色」とされる綺麗な水色の体をしている上に、胸元には金色が配される。体表面は細かな起伏のある光沢面が産毛で覆われ、光線の加減によって青にも緑にも見え…

今も通じるデザイン。

シーラカンスよりは新しくとも1億5千年前のデザインのまま今に至る「生きた化石」をいつもの水源地の森ではそこらで見る事が出来る。その名を『ムカシトンボ』と呼ぶ、らしい。柄はオニヤンマで体はそこまで大きくはないものの立派なサイズ、最新のトンボ…

思い出し、笑う。

打合せの際、クライアントは近所の有名店て御用意されたロールケーキを切って下さった。打合せに集中してはいたのだけれど、上手く切れずに困惑されるクライアントの表情とその様が視界に入り・・・私は必死に堪えた。いや、寧ろ見ないフリを決め込んだので…

6月

夜になると、刺されるのではないかと不安になる季節になってしまった。踊りのお祭りの次は札幌祭、植木市?のあった中島公園の広場では何やら小屋が立ち並び、街路には提灯を灯す準備が進められている。まだ春のつもりでいる、まだそういたいという思いはあ…

【Bookshelf】メンテナンス

提案の当初、外壁は木であった。これはその際の模型の写真。建築は手の届く範囲として下半分に木板を張っている。GWに訪ねた際に塗装の痛みを相談していたのだけれど、昨日「塗装しました」メールが届いた。とても綺麗になった写真と共に。それがとても新鮮…

ラフにスケッチを

ふと思いつきプランに取り組み、CADで簡単なモデリングをし、それを下書きとしてラフにスケッチをしてみた。外を表現したくPCで空と緑を加えた。立体的に検討が出来れば、あれこれと想像が膨らむ。音の漏れない個室が重宝される気持ちは私もわかる。けれど、…

【光明寺】国道から近寄る。

軒先に沿って視線を移動すると境内に引き込まれてゆく。この軒先は奥へ行く程に境内に迫り低くなり、最後は飛べば軒先に触る事の出来る高さ2.4m。境内の奥には車庫があり、これが境内の領域を守る壁の役割を担っている。ガレージなのでその先は見通す事が出…

【光明寺】交差点から眺め、近寄る。

交差点から眺めると、ちらりと見える三角屋根の白い建物。角の建物を挟んで右手にも伸びている。決して恵まれた敷地条件ではないけれど、低く長く伸びる建築の存在は感じられるはず。この交差点、国道に直行する道が十数度、敷地側へ傾いているので、この角…

【光明寺】国道からの眺め。

車の通りの無いのを見計らっての一枚、国道から境内を正面に眺める。境内は基本的に駐車場なのだけれど、まとまった空間がある。空間は壁や床、天井で囲まれた内側の「空」の間。外部においては、大地や建物に囲まれた「空」の間になるだろうか。設計では特…

『一体、何だろう?』の実践例を案内。

お寺で考えた街並みと建築との関係、これは住宅等でも様々に実践をしている。その都度に悩んで今に至るのだけれど、幾つかを案内する。【DOMA/道南の家】道南の田園風景の中に建つ住宅。周辺の農家の家は極めて大きいのだけれど、この住宅は道路から眺める…

【光明寺】『一体、何だろう?』

外構工事はほぼ終了。これはその前、まだ工事ゲートもあるのだけれど写真を撮った。手前は帯広へと続く国道、交通量は多くシャッターチャンスはなかなかない。でも、案外と気に入った写真が撮れた。人が在ると建物の大きさが良く分かる。私の設計したお寺は…