2023-01-01から1年間の記事一覧

秋だし、良くあることだ。

暖かく気持ちの良い休日の午後、珈琲飲んでからと外に出てみれば既に夕暮れ、秋だもの、良くあることだ。 幌平橋に登り南の空を眺める。陽は随分北側に沈む。 北側を望めば、まだ少し明るい空がある。ここ河川敷だけは開けた視界があって気持ちが良い。いつ…

建築模型 その② 隣地模型

隣地模型は白模型。道路に歩道、白線に電柱、それに隣地の建物をある程度の特徴を再現しつつヴォリュームで表現している。現地調査の際に周辺を観察し写真に収め、航空写真も眺めつつ製作する。ここでは、どのようなヴォリュームを計画するのが相応しいのか…

建築模型 その①

とある後輩がアトリエに遊びに来た先日、何か偉そうに話しては最低限の”刺激”にならなくてはと考え、「建築模型」を披露する。製作した模型は手元に残るものもあれば去るものもある。音更で設計したお寺の模型は4つが手元に残っている。設計において模型で…

ラグビーワールドカップ 日本代表戦観戦記を。

ラグビー経験者3人、一人は社会人ラグビーの現役審判員の方々とラグビーワールドカップはプール最終戦の『日本×アルゼンチン』を観戦した。この機会に分らない事をと質問攻めにしてしまった。ラグビー最大の謎は『ボールを前に投げてはいけない』ルールだろ…

『 光:② 』・・・スケッチを。

アアルトが不思議な空間を宿すのは『光』故の事、これはその場所の持つ特性故にだ。南側に大きな窓を用いても低い陽は十分な強い明るさを持たない地域、『空の明るさ』を最大限に活用する術を見出さなければ空間を創れない。その難しい環境を逆手に出来た稀…

『 光:① 』・・・ヘルシンキはアアルトのカフェより。

ある住宅の設計で『北側ハイサイドライト』を使った。南ではなく北?しかも高窓?と疑問に思われた当時のクライアントは何度も私に質疑し、その度に私は間違いありませんとお答えさせて頂く。私の確信ある発言、その設計を採用され今に至る。その住宅の現オ…

日の出

日の出、早起きすれば見られる時間になった。まだちょっと早いけれど。東よりも北よりから陽が昇る季節になった。その分、早く沈むようにもなったなー中秋の名月の名残が、あと数日で隠れそう。

お隣の栗は不思議な縁から。

アトリエの窓から『栗』を眺めるのは日常の事、その育つスピードには驚かされ、その大きさで季節を実感する。暑さが続いた今年、けれど栗は大きくなっていて、暑さの中にも秋を感じさせた。そういえば、この栗の木の由来をお聞きした事はなかった。次の機会…

幹が葉なのか、葉が幹なのか?

夏に盛大に伸びた様々は秋を迎え色付き始め、気付けば窓に迫りくる勢いの松の若い枝葉。針葉樹の常緑種の色付きは実は綺麗だ。その姿は、春先に中島公園で観察した広葉樹の枝葉の洗練された展開に比べると野性的に空間を埋める。枝葉の先端を眺める。広葉樹…

スズメバチ

昆虫好きな私のこの夏の成果は、超危険生物である「スズメバチ」の採集に違いない。採取場所? 勿論、このアトリエ室内で!今年は巣が近くにあるのか、アトリエは探索方位が同じ群の巡回コースに入っていたらしい。この近辺の自然界では頂点に君臨する生物は…

『スポーツ交流拠点基本構想』・・・札幌ドーム周囲の開発にあれこれ思う。

月寒体育館(屋内スケートリンク)とアリーナ(体育館)が札幌ドームの敷地内に計画されていると数日前に報道があったので少し調べてみた。2004年:札幌市都市計画マスタープラン2016年:第2次札幌市都市計画マスタープラン作製は「札幌市まちづくり政策局都…

中秋のカニ。

光を当てると驚いて「静物」を演じ、隙を見せると「逃走」し、捕まると「威嚇する」、『モクズガニ』を中秋の月を楽しんだ豊平川で出会う。月は、雲っていたけれど。落差工(高低差のある堰)を遡上しようと登っている途中の無防備に、私に見つかってしまっ…

中秋の名月

日が暮れて直ぐ、暗い夜空に浮かんだ名月は東の空に在った。月だけを撮る術がないので、ココに落ちて来るのを半日ほど待ち、ワールドカップラグビーのニュージーランド×イタリア戦開始前に訪ねたのが朝4時前だったと思う。何時もは煌々と明るいホテルも消灯…

【 エスコンフィールドへ 】 その⑨ ドームとの比較を住宅事例で。

■札幌ドーム的な住宅プラン・タイプ 住宅事例で例えると、このようなLDK。この住宅はLDK+和室が一体となっていて、寝室やエントランスホールは空間を別にする。長大な連窓は屋外への眺望を豊かに、勾配天井の室内は大きく、大きな家具を並べても余裕ある…

【 エスコンフィールドへ 】 その⑧ ドームと比較する。

二つのドームを住宅に置き換え比較してみた。フィールド=リビングと考えるなら分かり易いかもしれない。【札幌ドーム】モデル札幌ドームのリビングは出入りが厳格で隣り合う部屋はなく、極めて独立性が高い。動線は交差せず回遊もしない。用のない人は出入…

【 エスコンフィールドへ 】 その⑦ 札幌ドームとの違い。

実際に観戦してみて感じた札幌ドームとエスコンフィールドの違いは席へのアプローチ、プランの仕組み違いだった。エスコンフィールドは3層から客席にアクセスし、自由に移動が出来る。対して札幌ドームは1層からのみアクセスし、客席からの移動は苦手だ。 …

【 エスコンフィールドへ 】 その⑥ 札幌ドームを改めて眺めてみる。

改めて札幌ドームを眺めてみた。やはり札幌ドームは綺麗な形態をしている。外構も含め丁寧な仕事の成果だろう。建築当時の札幌、北海道が費やせる最大限のコストを掛けた貴重な建築だ。特殊な形状に高価な素材、今の時世でなら不可能に思える。巨大な内部空…

【 エスコンフィールドへ 】 その⑤ スタジアム室内を散策する。

試合開始前早々に到着した『エスコンフィールド』、先ずはぐるりと一周する。やはりなのだけれど、3層に渡る野球場規模を一周するだけで汗を流す。そこで出会ったレフト外野側に聳える『 TOWER 11 』の壁面は格別だった。満塁で打席を迎えた清宮選手が声援…

【 エスコンフィールドへ 】 その④ スタジアムの外観を眺める。

『エスコンフィールド』とは、どのような野球スタジアムなのか?屋根が空く屋内スタジアムだ。それは看板の記号の通り。スタジアム建築は巨大な重量級の屋根、それがスライド可動するレール架台から成る。それは外観からも明らかだ。建築左右に通る武骨で長…

【 エスコンフィールドへ 】 その③ きつねダンス!

巷で噂の『きつねダンス』も堪能してきた。まぁー可愛らしい事。望遠レンズを持って行っていて良かった!!ファイターズガール?は3度程、登場していたと思う。終了後も踊っていたかも。ドームで観戦した時は写真中央のBBくんが活躍知っていた気がする。バ…

【 エスコンフィールドへ 】 その②

エスコンフィールド観戦、持ち込んだレンズの一本は安価で暗いのだけれど100mm~300mmの望遠レンズ。久しぶりに動く被写体を撮って見たくなる。■ピッチャー先ずは投手を撮ってみた。しり上がりに調子を上げ絶好調の先発の上原投手、撮らなかった・・・日…

【 エスコンフィールドへ 】 その①

最下位の日ハムは首位オリックスを迎えてのホーム戦、友人にお招き頂いて初めて北広島は『 エスコンフィールド 』へ行く。 9/13、日ハム快勝!の夜であった。座ったのバックネット裏正面の3階。照明の具合か空間はフラットに見え奥行き感は乏しくあるのだけ…

休日の朝

路面電車の音が聞こえる。モーター音を響かせ出発する音。何故聞こえてくるのだろう?静かだから?そう、休日の朝だからだ。近所には高校が二つもあるし、バス停に電車駅、地下鉄駅もあるし、普段は通勤通学の大勢が往来する。もちろん車も多く、賑わう。け…

にじり口効果(メモ)

先日の記事で記した、何故か?札幌は中島公園に在る、小堀遠州とされる『八窓庵』について補足をしたい。私は「お茶」の文化は知らないのだけれど、その空間には興味を覚える。その発端は京都は大徳寺にある高桐院、ここの茶室に出会った事に起因する。公開…

近所を散歩する。

壊れた?温度計が35℃を指したまま下がらないのが常だったので、それが30℃だと涼を覚えてしまい、汗かきながら自転車で散歩に出た休日は豊平川から始めた。一つ言葉を覚えたので使う。この堰は床止めであり、高低差があるので『落差工』と呼ぶ。よく見ると角…

カーボベルデ

見慣れぬバスケットボールがネットで中継されていたのでサブモニターで横目にしつつ、その対戦相手が『カーボベルデ?』と、つい調べ始めてしまう。アフリカ大陸の西側、大西洋に浮かぶ小さな島群からなる国家らしい。大航海時代以来のポルトガル領は海賊時…

豊平川を遡上する。

いつもの豊平川の、とある場所には『堰(せき)』がある。どうやら『床止め(とこどめ)』と呼ぶもので、かつ落差があるので『落差工(らくさこう)』と呼ばれるものかもしれない(ネット調べ)。サケやらマスなら、この1m程の段差は平気で登ってしまうの…

環境性能

現在の指針や基準では評価の出来ない決定的な『環境性能』がある。それは形態だ。断熱性能や省エネ性能、メンテナンスのし易さなどはもちろん重要ではあるけれど、最も大切な事は、それをどう使うか?だ。無駄のある形態では数値性能がどれほど優れていても…

豊平川と幌平橋。

豊平川の何時もの場所は、雨もあり夏場にも関わらず水位は高かった。水位が高いなりに穏やかさがあるのは河川の許容量故なのかもしれない。大河ではないけれど豊平川もそこそこ大きな川なのだと思う。ここの手前には段差1m程の堰となっている。堰を流れ落…

映える陰。

夕陽が手摺の影を、開け放ったドアから室内に招き込む。今の季節の日常はつい見落とし勝ちで、時々にはっと気が付く。どれの影だろうかと確かめに屋上に出ると、傾いた陽は長い影を床にも映えていた。夏場は屋上に上げているミカンの木、小さな木だ。鉢だし…