【自然の中で。】

春の中島公園の木々 その⑤ カツラ

春先にカツラを眺める機会はこれまで経験がなかった。木の中では初めて興味を持ち、それ以来特に好きだったにも関わらず、全く何も知らずに居た。控えめな木肌は木材としても割と好きだ。ただ、古めかしいと勝手に思い込んでいるわけだけれど、洗練さはあま…

春の中島公園の木々 その④ イチョウ

春からイチョウを継続的に眺めるのは初めてで、この日の目的の一つだった。そして、この写真はかなりのお気に入りだ。朝の風の隙を突いて撮れた一枚か?ぶっきらぼうと言うか、不器用そうではある。強そうな枝に葉柄?の長い葉の繊細さは絶妙な組み合わせだ…

春の中島公園の木々 その③ 良いデザインを見つけた。

6月から小津安二郎展が開かれるという文学館に近い場所、大きな木の陰で『色鮮やかな葉と黒い枝』を持つ小さな木に目が行く。カッコイイ。彫刻作品か?と見まごうデザイン、カッコイイ。 枝から持ち上げだされる小枝先に誰しもが思うシンプルな形状の葉が乗…

春の中島公園の木々 その② 様々な『葉』

「紅葉」?葉先の分れた葉は「カエデ」の類で良いのだろうか。そろそろ、何かしらの図鑑が必要な気がする。 紅葉デザインに沿うと葉先の長さ:幅=10:6 程度に見える。ただ、分かれた葉先は更に長く伸びるので、理解するには追加のルールが必要だ。朝が良い…

春の中島公園の木々 その① ナナカマドにしてやられた!

春先にナナカマドの葉の開く前の葉群セットを見て以来、何かに火が付いたように興味が膨らんでしまう。本当は、週に2度3度通うくらいなら研究者になれるのかもしれない。実際に週に1度行くかどうか。出来れば、行くなら晴れの早朝が良い。春も終わりかな…

紅葉デザインの追加実験

発見した(想像した?)紅葉のデザイン・ルールを使い、追加の実験を試みる。「葉の幅」を様々に試す。5枚の紅葉は中央が先に私が正解と考えたデザイン。実験に使ったのは紅葉の基本形。 葉先は単純な円弧、「長さ」と「幅」が決定要因。正解と考えたのは長…

紅葉のデザイン解析

先日の紅葉の造形理解が今一つ腑に落ちず、改めて、純粋に幾何学的に取り組んでみた。以下に『紅葉の葉』生成過程を示すぞ。円を描き、中央に線を引く。中央の直線は五等分する。1/5下がった場所は葉の展開中心となる。展開中心から円を10等分する。つまり、…

紅葉を図案化する。

先日は中島公園で見つけた赤い葉、これは紅葉に違いない。光合成する葉は緑だと思うのだけれど、色素は関係ないのかもしれない。しかも、この形状。素晴らしく美しい。他の懸命に葉を広げる木々に対して、この余裕のデザイン。美を求めたかの様なのだけれど…

イチョウの葉。

春の木々の探索、最後は『イチョウ』を。 硬そうで、まるで枝の一部に見えるのに「色」はついていて、枝葉の構造はカツラにも似る。但し更に独特で個性的、より古いタイプの落葉樹に違いない。劣勢で多勢ではないものの確実に存在するのは成功したタイプだか…

中島公園の、その他の木々。

木の名を知らず、簡単な生態も知らず、見た目の感想まで!というメモ。夏に花を咲かせ秋に実る類は堅実に見える。但しライバルも外敵も多い。秋まで蓄えた栄養を保ち越冬し、春に花を咲かせて実を結ぶのは生存戦略上は有利に違いない。水場の水芭蕉は水量変…

カツラ

カツラ(桂)の木が昔から特に好きなのは、出会ったロケーションが良いからだと思う。道東の森の中で孤高の存在、という具合に出会う事が多かった。巨木になるので並んで立つ事はなく、小さく円い黄色の葉を数多く纏う姿に神々しさを覚える。春?実は良く知…

ナナカマド !?

左右対称の5対に先端の一枚を加えた11枚の葉が一組のナナカマドと、先日に記した。ところが、洗練し完成されたデザインなのかと思えば、どうした?ナナカマド!!であった。左右対称の6対と先端の一枚を加えた13枚が一組が存在していた。 13枚組が多勢…

カエデ類

これは「イタヤカエデ」かもしれない。特徴的な葉はカエデの類のものだ。紅葉かもしれない。葉先は5つに分かれ極めて美しくデザインされている。秋の紅葉の際は主役となる葉を持つ樹木の類。これは、とってもキザな存在だ。「アリとキリギリス」で言えば間…

ナナカマド !!

建築において『木』は使う。多くは「キ」ではなく「モク」と呼ぶ。野山や公園で眺める『木』は「キ」と呼ぶ植物で、こうなると私の興味から外れてしまうらしく判別が極めて難しい。但し、生き物だと気付けば、話は別になる。 これが本当にに『ナナカマド』な…

ナナカマド・・・に違いない。

暖かさを得て「水」を恣意的に作用させ、ライバル不在の地表で一早く生存競争を繰り広げる植生グループは、デザインの洗練さよりも『華やかさ』や『目立つ事』を優先する。持てはやされる『桜』は抽象化した造形デザインでは素敵だけれど、実際は勢いばかり…

春の北海道。

海外の友人がこの春に北海道への旅を計画し、観るべき場所を尋ねられた。私に会う以外に!? さて、何を知らせるべきだろうか。自分の住む場所をプレゼンテーションをするのは実は難しい。札幌なら?例えば道庁は一風景に違いないけれど、超える建築は世に多…

チミケップ湖の闇

雪降る前にと訪ねた道東は一ヶ月程前の事、【佛願寺】の住職とは幼馴染でもあり、夜に一緒にチミケップ湖へ向かう。目的は?珈琲を飲むために。嗜好の珈琲は場所を選べばより美味しく、チミケップは実に相応しい。本当は星夜に訪ねたいと何時も思うのだけれ…

オンネトー その④【計画の検証】

先に記した管理棟の建築(⇒過去記事へ)、図面はあるので、当時は何を考えて計画をしたのか?振り返る。遥か以前の設計検証は怖いけれど、良い機会に違いない。当初の敷地はこのような具合。以前の記事に載せた写真は図面左側から撮ったもの。人は図面右上か…

オンネトー その③【景観破壊】

これは2年前のオンネトーの夜。星夜をと思えば、月夜であった。風の無い晴れの星夜に訪ねたいのだけれど、自然はそう都合よく会わせてくれない。でも、月夜も悪くないどころか、とても綺麗。日が暮れると、ただ闇が訪れる。同じ北海道でも道央や道南は光害を…

オンネトー その②【湖畔の風景】

観光地としてのオンネトーは雌阿寒雄阿寒を望む岸から眺めるのが一般的だろう。紅葉の季節なら絶景を望める。或いは雄阿寒岳登山は今も変わらず人気のコースに違いない。それがキャンプ場となれば人里からは遠く売店もなく、家族で賑わうような場所でもない…

オンネトー その①【管理棟建築】

もう25年以上も前の事、道東は阿寒国立公園にある小さな湖、オンネトーのキャンプ場の管理棟施設の設計に携わった。計画し、実施図面を描いた。ただ、監理には携われずの心残りある建築で、あまり紹介をした事はない。図面にあれこれと記しているのに、不明…

【月見珈琲会】 皆既月食の夜。

雨か曇りの予報は当日、これ以上ない夜空であった。11月の寒空、月食に合わせ【月見珈琲会】を催す。河川敷を走ると、大きなレンズを構える方が在った。仕事帰りでせめて暗がりをと河川敷にきたらしい。構えれていたのは1000mmのレンズ。この世にそんなレ…

オツネントンボ。

随分と冷え込む様になり、秋から冬への季節の移ろいを実感する10月末、陽気な一日を感じた際に予感をしていた。昨年の同じ季節の頃にトンボと出会った事が脳裏に過る。写真は室内に迷い込んで休憩中のトンボ。窓枠に止まり静かにしていたので被写体になって…

真に深淵の隈

ひょっとして水平線の奥まで星が見えるのでは!と期待したものの、最も遠くの『奥』は闇の中で定かではなかった。間違いなく深淵の闇を見る事が出来た。雲は薄く低く、切れ間からは星が覗いていた。波は遠くの街の灯を浴びて輝く。ここは人生で最も多く訪ね…

月見珈琲会

一度してみたかった豊平川での珈琲会、月見をしようと企む。残念ながら雲は厚く、夕焼けも月も見えずではあった。秋の夕暮れ、川の中に4人で珈琲を頂く。参加者は皆が自転車。暗闇から現れ、暗闇へ去る珈琲会であった。車移動前提の私の珈琲セットをカバンに…

豊平川のホタル

夜、豊平川にしばしば散歩に行く。たまに夜景を撮る。最近はもっぱら大きなモズクガニの巣穴を覗きに行く。無事かな?と。それが少し前の事、河川敷でゆらゆらと舞う光点に出会う。「ホタル」だった。※詳細な場所は伏せます。ホタル狩りをされたら失う可能性…

稀な空模様。

先日は夕方の事、アトリエでPCに向かっている際に室内の色が変わったのに気づいた。気付けて良かった。正にコレ、稀な空だ!とカメラを持って屋上に上がる。夕立前の空、低く、けれど薄く濃いめの雲が垂れこめている。空の全てではなく青空を残している。 向…

北斗七星とカシオペア

晴れわたる風は微風の夜、蛍を探しに行こうか、キツネに会いに行こうか・・・屋上で納得してしまう。夏の空は水分が多く霞む、気がする。冬の乾燥した空に比べると湿った空は星が揺らぐ。のだけれど、今日の空は微風が水分を払ったのだろうか、久しぶりに星…

最近はモズクガニの観察がメインの散歩なのだけれど、ここ数日の不安定な空模様を眺めると、軽い雲が低く速く流れていたのでカメラを持って散歩をする。前日からの雨、半日から一日で川の水位に影響を及ぼすように見える。カニの巣穴に近寄れない。豊平川程…

雪の結晶を撮る。

昨シーズンは面白くて結構な数を撮ったものの、綺麗に撮るには工夫が必要だと思い知った雪の結晶を、今シーズンはもっと綺麗に撮ろうと意気込みはあった。ただ、一番の問題は降雪のタイミングで「写真を撮るぞ」モードに自分を切り替えられるか?だった。丁…