詳細図

設計者や建築家と言えど実は、詳細図を描ける人は割と少ない。所謂「設計図」とは実施設計時の成果品になるのだけれど、それは積算根拠として必要となる設計資料であり、それでは建築は出来ず、施工者頼みとなってしまう。設計は「計画」「実施設計」「監理…

土間 【編集中】

『土間』が使われている風景では、やや違うかもしれないけれど『寅さん』の団子屋「とらや」が楽しい。子上がりは恐らく四畳半を二つ並べた程度で奥の間は客間か寝室か。メインの子上がりは四畳半の居間、そこで物語の多くが始まる。その部屋は一面はお店に…

中南米のコーヒー豆が面白いらしい。

① コロンビアの『ナリーニョ』② エルサルバドルの『ビクトリア』③ ニカラグアの『サンタアナ』昨年はナリーニョがお気に入りで、私では良さを引き出すドリップは出来ないものの、出て来る味には余裕すら感じられる。結局は良い豆の場合は贅沢な飲み方だけれ…

断熱グラデーション

以前に計画した案は、『断熱区画』にグラデーションを与える建築だった。このアイディアは今も温めている。『ドマ』を使うのだけれど、区画する際は或る程度の規模が必要になるのが少し悩ましい。■phase1:基本断面基本の断面図。南側にエンガワ(ドマ)を…

除雪最中のゴミ収集に除雪車群。

ココは雪捨て場が極めて少なく歩道に積むしかない。一度諦めると、車を出す事が不可能になってしまうので除雪は継続が肝心だ。過去に一度、諦めた際の苦労はトラウマだ。除雪車の作業では車庫や駐車場の出入り口に一定の配慮がある。雪山なら平然と置き土産…

『ニンジン』続報。

昨年暮れに、思い付きで水に浸けて観察を始めてしまったニンジンのヘタ・・・わんさかと伸び出したので幾つかに分割して空いた鉢に植えてみたのだが、伸びている。極めてすくすくと伸びている気がする。掘り起こしてはいないけれど、おそらく根が張っている…

ハチ?

私のアトリエは古い建物、蒸発皿を置いている事もあり、窓は結露する。その窓に動くものを見つけたのは夕方遅くであった。実は一週間程前にも同じ光景に出会っていた。その時は写真を撮ろうとウロウロして見失ってしまい残念に思っていた。それが再び!!正…

映画監督

テレビでは主に週末の深夜にドキュメンタリー番組が放送されている。NHKでは海外の放送も含めて様々あるのだけれど、民放でも多々、時に気持ちの良い番組がある。撮る人、製作する人の意気込みや想い、興味を伝える番組に出会えた時は特別に嬉しい。観たドキ…

LIVE !!でクラリネット?

ピアニストの先輩が札幌でライブをするというので訪ねたのは年初めの事、ウッドベースが居て落ち着いた中で、降雪で遅れ後半から参加されたクラリネット奏者の音色が新鮮だった。JAZZでクラリネットは珍しいのではと思うのだけれど、綺麗な音だった。聴く場…

とある施設の「食堂」の計画案。

とある施設内に計画された食堂を要望のままに設計をする。しかし、不都合、不便、不具合もあり解決案はないものかと探る。得た解答は実に設計冥利に尽きる一案だったので紹介をしたい。狭い通路とEVホールに面した「食堂」、仕切られたスペースに「要望」…

講義する。

記念塔の設計者である井口さんが亡くなられ、数日前に「偲ぶ会」が催された。幾つかの経緯とF先輩の想いもあり、発起人に名を連ねさせて頂いた。90名程が集う夜となり、様々な方にお会いする機会となった。私は隅っこで大人しくしているつもりだったのだけ…

【 information 】アトリエからの案内

【2023.12.17】マイクロソフトなのかグーグルなのか、再起動の際に『更新』したなら一変し、プリンターが途絶え、ネットは遅くなり、そもそもPCが不穏だ。何故にして年の瀬に?田名部伸紀建築設計事務所の作品を案内。 ⇒【 WROKS 】 建築作品を紹介⇒【 pro…

ニンジン

ポトフを作った時のニンジン、ヘタに多くを残してしまい勿体なく、興味本位で水に付けてみれば、3日目には何か突起が葉のあった場所に伸びていて、一週間もすればそれは明らかに葉であり、二週間もすれば明らかな植物として生きていた。どうしよう?この後に…

【RI project】再始動?

初めて敷地を見てから5年を経たニセコのコンドミニアムの設計はコロナ禍の影響を受け3年の月日を空け再始動となりそうだ。建築に関わる状況は一変しているので、当時の条件とはまるで違う。無事に動けるのか、設計当初よりも厳しいのかもしれない。3年前に製…

豊平川の夜景。

今年最後かな?12月に乗った記憶はないけれど自転車散歩は何時もの豊平川へ。木は葉を落とし草は枯れたのに雪は無く、澄んだ空が一層の寂しさを誘う光景は降った雪の融けた水なのか思いの外に増水し流れは早いのに、静かで穏やかに見える。水に触れると実は…

学校建築。

鉄筋コンクリート造(RC造)の綺麗なラーメン構造で構築された5階建ての学校建築がアトリエの道路を挟んだ向かいに建つ。既に古い建築は、その時に考えられた学校建築の求める姿のまま今もある。今なら、様々なスタイルがあり、おそらくはよりもっとバラエテ…

他愛もないのですが。

お子様連れの若い御家族と一緒したエレベーター、冷えピタ?をおでこに貼った子は手には小さな菓子袋、美味しそうに食べつつ周囲にも興味深々でキョロキョロと忙しい。風邪ですか?とお聞きすれば、「貼りたかった」のだそうだ。つまり、元気そのもの。エレ…

調査報告書

敷地を見に行ったり、建築を視察した際は報告書を製作する・・・しない時もある。住宅規模の場合は資料の保管のみではあるけれど、要望があれば製作する。設計においては視察により何を得るのか?が肝心だ。実際に自分の目で見て確かめることが大切で、不足…

エントランス。

10月末に訪ねた際の写真を見返して見つけた一枚は、カメラを持って行ったのにまるで撮らずだったもののエントランスだけは納めていた光明寺。事前にお訪ねするとは伝えていたのだけれど、けれど、いつも凛としたこのような光景に違いない。人を迎える心配り…

灯る豊平館。

豊平川散策後には9条通りに出て中島公園を通る、直線なら4km程だろう道を気ままにアチコチに寄り道しつつのルートが好みだ。豊平館を横目に通り過ぎると、灯りが灯っているのを見つけ、カメラも三脚も携帯していたので池から撮ってみようかと試みた。夏は外…

いつもの豊平川。

風は強いものの暖かな夜、直に冷え込み雪に覆われる季節、今年は最後かな?と訪ねた豊平川の何時もの場所は、雨の影響で雪融け時期並みの増水でカニもエビも見当たらず、普段は濁った淀みですら水が回り清涼故にか小魚やハゼ類が集っていた。最後かとカメラ…

命名。

とある計画において、『プラン』に名を付けた。これは初めての事だ。一つの案だけが成長するように計画の進む事もあるけれど、多くの場合はアチコチへ派生する。その際に大抵は、A案、B案、C案であったり、01案、02案、03案という具合に番号を振る。とこ…

計画

とある『計画』は手間ばかり。提示する前のエスキースでの取り組みは、「歩行距離」が立ちはだかる。それが届きそうな距離に見えた・・・ので、必死に粘り探し当てた。この案は2棟の交差部に階段を設ける事で階段を一つ軽減出来るプラン。 これは『設計の妙…

【 オンネトー 】 その⑤

10月末に道東を巡り、あまりに多く写真を撮ってしまい整理に随分と時間を要してしまった。小春日和の故郷を期待していたのに雨、降らずとも曇り。所要は多くそれほど撮ったつもりはなかったのに。今回のオンネトーは雨。日没時には雨は上がってくれたものの…

【 オンネトー 】 その④

はて、どう失敗するとこう写るのだろうか?周辺が回転して流れるのに中央にはピントが合っている。カメラ自身がコチラの至らなさを必死でサポートすべく様々なアプリが動いているはずで、暗がりでピントを合わせるにも基準を探せずに混乱している事だけはわ…

【 オンネトー 】 その③

一頻りオンネトー湖畔の散策を楽しんだ後に野中温泉を訪ね、私は露天で小一時間を過ごした。翌日にも体から硫黄の匂いがする程の温泉、私好みに硫黄臭は欠かせない。最近はその後に再び湖畔へ向かい雌阿寒雄阿寒の山を眺められるポイントにカメラを構え陣取…

【 オンネトー 】 その②

奥のキャンプサイトには管理棟がある。建築を越える俗世間から切り離され深い森と出会う。通路状の道が遠くまで傾斜し続く。その中央にはカツラの木がある。既に随分と高木なのだけれど、未だ大木ではなく若い。私の数世代後には立派な木になるのだろうなと…

【 オンネトー 】 その①

訪ねなければならない場所が故郷にある。どの季節であっても年に一度、訪ねられればその後に生きて行ける。間を置くと、自分の中の何かが壊れ始めてしまう。その一つはチミケップ湖、夜ばかり訪ねるので全景を眺めるのは久しい上に、近年は星の瞬かない壮大…

故郷の田舎を歩く。

特に紹介したいわけではないけれど、久しぶりの帰省は早朝にラグビーワールドカップを観戦し、6時頃に故郷の町散歩に出かけて、朝陽に出会う。お日様の下に聳えるのは屈斜路湖の外輪山になるのだと思う。最後の大噴火は4万年前との事で未だ、人は住んでは居…

【 佛願寺 】

本堂は古く、建築された場所は今とは違うらしく、曳家をして今の位置に落ち着いて久しい。この本堂を曳家するとは?信じられない事なのだけれど、携わった大工の棟梁に直接お聞きしているので間違いない。この本堂は通りの正面に聳えていて、いつも印象的だ…